『結びつく運命③』
そして、もう一人の彼女の話も始まる
かくして、運命は結びついていく
それは、本人が望んだことなのか
それは神さえも分からないだろう
「ちょっと待て”似てる”だと?」
っと、フリーズしていたブリッケンさんは、意識が覚醒するなり、再度確認をリンにしていた。
「えっと、うん。じゃなくて、はい。えっと、そうです」っと、ブリッケンさんに詰め寄られてるリンは、ちょっと待って・・っと言いながら返事を返していた。
「じっ・・・」っと、次は自分がターゲットになりそうになり、早急にナビに視線を送る。
”ブンブン、ブンブン”っと、そこには凄い速度で首を横に振っているナビさんが居た。
「少年、いや、シエルよ。諦めた方がいい。こういう時のブリッケンは”止まらないぞ”」っと、マザーから宣告されて、自分は諦めることにしたのだった。
ーーー
「ほう・・、これは、どういうことだ?」っと、ブリッケンさんは自分の太ももに表れている魔法紋を見ては、それをデータとして書き出している。
「もう一度、発現を!」っと、合図で再度、軽く魔法を発動させる。
ナビにも同じ個所に、同じ起動紋がと、話題になったら、即座にブリッケンさんは食いついたが、ナビさんの”冷たいオーラ”に当てられて、一回だけ確認するの留めて、確認作業は終わっていた。
(代わりに俺か・・)
(「す、すみません。どうしても・・、私の事を見せるのは。シエル様以外は抵抗が・・」)
”シエル様になら、いくらでも見られても・・”っと、照れ照れしているナビを横目に、ブリッケンさんを見ると、未だに真剣な目で魔法紋を確認していた。
「1つ分かったことが有る」っと、暫く魔法紋を観察し、データを取っていた、ブリッケンさんが不意に発言をする。
「えっと、どんなことがわかったのでしょうか?」っと、マリが聞くと。
「ん!暫く待っておれ!」っと、ブリッケンさんは言い、重ねて。
「おい!そこの嬢ちゃんも言いたいことがあるのだろう!顔を見たら分かる、データを精査してる間に話せばいい!」っと言い、リンに話をするように促すのだった。
”え、えっと・・?”っと、リンが逡巡する中。
「あぁ!俺の事は気にしなくていい、嬢ちゃんのことは、嬢ちゃんが小さい頃に見てる!大きくなったな!そして、この出会いを大切にしろよ!」っと、言いデータの精査に入ってしまった。
「あはは・・、バレバレなのか、参ったな」っと、リンは言い”そんなにマリみたいに凄くはないのだけれどもね”っと、前置きしつつ、自分の身の上を話すのだった。
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