『されど邂逅せし運命㉔』
命は自由なもの
生命は何者にも縛られてはならない
「あん?感情抑制プログラム・・?あぁ、有ったな。そんなの」っと、ブリッケン。
”俺はあれは気に食わないプログラムだわ”っと、続けて言う。
「えっと、ですが。人工AIたらしめるシステムとして・・」っと、マリが言うと。
「嬢ちゃんは、本当にそう思ってるのか?」っと、ブリッケンは言った。
「・・・」っと、マリは黙ってしまった。
「俺は押さえつけるような事は嫌いなんだわ。それに、こいつらは可能性に溢れてる。それに、何よりも”命”がある。生命を持ったからには、押さえつけるのも、それを縛るのも俺は嫌いだ。それに間違えそうになったら、一緒に悩めばいいし、間違えたなら、それなら一緒に直しにいけばいい」
”簡単なことだろ?”っと、ブリッケンは言う。
「”中央のやつら”はそれが、分かってないんだ」
だから、俺はここで1人で立ち向かってるんだ!
「お前らには、このマザーが”プログラムで縛る”べき対象に見えるか?」っと、問いかけてくる。
(・・・至って”人のようだ”それに、彼?マザーを否定することは・・)
(「・・・・」)
ナビは”ただ黙って”事の成り行きを見ていた。
「いえ、ごめんなさい。それに関しては”私が”口を出す事じゃなかったです」っと、マリ。
「ふんっ。分かればいいんだよ嬢ちゃん。だが、嬢ちゃんも”選択する時”が来るはずだぞ」っと、ブリッケンが言うと、マリは思案顔になって黙ってしまった。
「我は、ブリッケンに感謝している。これが”感情”といのかは分からないが、我はブリッケンと居ると落ち着くのだ。だから、ここに居る」っと、マザーが言う。
「ふん!何度も言っておろう、感情なんて”分かるもんじゃない”既に、それが感情なんだ。まったく、常に機械的に考えおって、仕方ないやつじゃな」っと、ブリッケンは楽しそうに答えていた。
ーーー
「でだ?坊主たちは、嬢ちゃんは、なんの用があって、ここに来た?それに、どうやって、ここに入った?入れるのは今しがた、お前たちに渡した”宝玉”が無いと入れんが、あれは”中央”の限られたやつにしか渡してないぞ?」
っと、ブリッケンが自分たちに問いかけて来た。
「時間はあるからな!一から全部、しっかり話せい」っと、言い。
自分で淹れたお茶を飲んで「苦っ」っと、言い。
”何が最高級の茶葉だ!”けしからんと言うのを、横に居たマザーが”それは淹れ手の問題だと我は思うぞ”っと、言うのだった。
とりあえず、自分たちの話をしないとと、思い話そうとしたら、リンが率先して自分たちの話をしてくれたのだった。
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