表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/371

『real?①』

夢の”終わり”

そして

現実ほんとうの”始まり”

最初の違和感(いわかん)は〝重力じゅうりょく〝だった。


(あれ──動いているか?)

浮遊感(ふゆうかん)(まった)く感じないのだ。


そう、エレベーター独特(どくとく)の何とも言えない、あの浮遊感(ふゆうかん)を感じない。


指定先(していさき)ボタン、押しわすれたっけ……』

違和感(いわかん)(ぬぐ)()ためにボタンを見るが、そこには”指定先が光っている”ボタンがあるのみだった。


〝押している〝


(けれども──動いていない)


故障(こしょう)か?)


(何十秒経った?)


(何かあったのか……?)


思考の(うず)()もれそうになった──そのときに。


「ピンポーン!」

唐突(とうとつ)に指定階に到達(とうたつ)した案内音が、エレベーター内にひびわたった。


(いや、でもかないぞ……?)

疑問ぎもん疑問ぎもんかさねたところで、階を示す電光掲示板に異変いへんしょうじ始めていた。


『ッ──!』

”また”頭の痛みを感じ、一瞬いっしゅん頭をささえるのに視界しかいげてしまったが、頭痛ずつう(やわ)らいで来たので視界しかいを上げる。


そしたら異変いへんしょうじ始めていた電光掲示板に目を合わせてしまった。


【〝夢〝は楽しかったですか?】


階を指し示す箇所(かしょ)空白(まっしろ)になり、唯一(ゆいいつ)、そして俺にも分かるかたちで、その一文(いちぶん)かび上がり「案内」をされていたのだった。

夢とはまやかし

夢とは幻

彼の夢とは現実リアル

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ