表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終わらない物語~白銀の始まり~(魔力事件……世界は終わりへと進むのか、又は歩み続けられるのか──ここから選択を始める僕の物語)  作者: 御伽ノRe:アル
≪ヒノモト≫中学編※その出会いは偶然?「もしくは必然?」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

53/371

『絡まる運命⑩』

初めて見る、彼女の笑顔は”ただただ”可愛かった


初めて触る、彼女の感触は”ただただ”柔らかかった


初めて聞く、彼女の声は”ただただ”綺麗で美しかった

『・・・・』


目を覚ますと、”以前”まで見慣れていた白い天井が見えた。


「ん・・・」


少し甘い声が聞こえてきて、隣を見ると、同じ白銀の髪の美少女・・、いや、ナビが居た。


(そっか・・、ここはヒューズさんの病室というか・・、研究施設内か)


起き上がろうとしたが、まだ熱があるのか、どこか思考もぼんやりとしており、頭が回っていないのを感じた。


とりあえず、手でれられる距離に居る、ナビを見てみる。


(生きてる?普通に人の・・、女の子みたいだ)


”そっ”と手を伸ばして、その肌に触れてみると、感触は人間のと変わらず、体温は・・。


(人間のよう?いや・・”ほのかに暖かい”感じだ)


手触りを感じて、そっと頭まで手を持っていき、その腰まで伸びている、ストレートの白銀の髪をいて感触を楽しんでいると、彼女の・・、ナビの睫毛まつげがピクピクと動いていた。


「く・・、くすぐったい・・です、シエル様・・」


ちょっと恥ずかしそうな声を出しながら、ナビがそのまぶたを開いて、同じ”白銀”の瞳で、こちらを見返してくる。


『あ・・ごめん、起きてると、思わなくて・・』


「起きなかったら・・私、どうなっちゃってたんですか・・?」


ちょっと、不安げな期待もこもったような声でナビが問いかけて来ていた。


(・・・ま、参ったな・・)


(「・・・困るのですか・・?」)


”ぁ・・”感覚も共有リンクしているのか。


いや、離れたことで、その感覚がかすかになったようだけれども。


おぼろげに、ナビの考えがこちらに流れ込んでいる気配がする。


『褒められ・・いや、”可愛い”と言ってもらいたいのか?』


「・・・!!い・・、一応・・、その、私も・・、女の子ですから・・」


(なんだ、これ・・”かわいい”ってやつか?!)


(それに感覚がわずかだが”凄い嬉しい”そして”恥ずかしい”っという感覚が、流れ込んでくる感じだ)


『・・ん、でもさっきは”思念テレパス”でも会話出来ていたような?』


「意識すれば・・、出来るみたいですよ・・?」


(「テステス・・、聞こえ・・、ますか?」)


『あぁ・・本当だ!ナビ、流石だね』


「えへへ・・」


”あっ・・、これ可愛いだ”っと、ナビの笑顔を”初めて見て”すんなりと感想が心に落ちて来ていた。


「・・・・コホン」


『!?』


身体は起き上がれない状態なので、顔だけナビとは反対側・・室内の入り口側に向けると、多分、せきを”わざわざ”発したであろうガイウス大叔父さんと、どこか申し訳なさそうにたたずんでいるヒューズさんが、そこに居たのだった。

やっと巡り合えた2人


そして、物語も少しずつ


色を出してくる


その色はどんな色かは、これから分かる事

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ