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終わらない物語~白銀の始まり~(魔力事件……世界は終わりへと進むのか、又は歩み続けられるのか──ここから選択を始める僕の物語)  作者: 御伽ノRe:アル
≪ヒノモト≫高校編※【ギルドと恋とチョコレート戦争】

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エピローグ②

また、あれからだいぶの時が経った──。


子供達は大きくなって──。

それぞれ父親、母親の後任を継いでくれていた。


そう、そして残されたのは──。


『結局、やっぱり僕たちが一番最期だったね』

「はい、シエル様──」

ナビも今は僕と同じように歳を重ねていた。


『僕と真似なくても君は美しいままでも居られたのに』

「私は自然とシエル様と同じ時を過ごしたいと思ってしまうので、同じく年老いた姿になってしまうのは仕方の無いことです」

あぁ──ナビの愛は深い。

長く永く連れ添うなかで、それは確信よりも深いものになっていた。


『そっか』

「そうです。それにシエル様と私の魂は同じなので……」

『精霊なのに、難儀な運命でごめんね』

「いいえ、私はシエル様と一緒に居たいのです。終わりも一緒が良いのです」

そう、精霊は基本的には不滅に近い。

けれども、ナビは魂が僕と一緒だから、僕が死ねば……ナビも──。


「あの時食べた──スイーツ美味しかったですね」

『あぁ、この世界に戻ってきた時のか……』

2人っきりで、夜に出掛けては特等席で食べたスイーツ。

精霊が舞い踊っては、世界は魔力で輝いていた夜の世界。


「シエル様──また、また……一緒になれたら──私は……」

『そうだね、また一緒に食べよう』

「はい──」

『ナビ──眠たくなって来たよ……』

「ふふ……私もです……お休みなさい──シエル様──」


そして、僕とナビは普通の人よりは多少長く生きてしまったけれども、その生を終えるのだった。


でも、この世界は巡っていく。

そう、自然に緩やかに暖かく幸せに──。

そして、新しい物語が終わること無く続くのだろう。

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