表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終わらない物語~白銀の始まり~(魔力事件……世界は終わりへと進むのか、又は歩み続けられるのか──ここから選択を始める僕の物語)  作者: 御伽ノRe:アル
≪ヒノモト≫高校編※【ギルドと恋とチョコレート戦争】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

358/371

黒い渦32

「ッ──! これ以上はすまぬ! 近寄れん──!!」

ハクが声をあげる。


近寄れない──のはきっと自分達を乗せてという前置きがあるのだろう。

灼熱の龍へは眼前に迫っていた。

それと同じく、灼熱の龍はブレス以外にも熱線の攻撃も多用してはこちらを──ハクを追い詰めて行っていた。


『ありがとう──ハク! 後は自分達で行く──!』

「わかった──! 気を付けよ!」

「ハクの方こそ──多少ですが……」

自分とナビがハクから飛び降りて、ハクが距離を離れる際にナビがそっとハクへと回復魔法を掛けていた。


離れながらハクからもブレスを一発──灼熱の龍へと放っては意識を自身へ向けては先ほどより、自分達を降ろしたのもあるのだろう高起動に動いては灼熱の龍からの攻撃を巧みに避けては戦況を離脱して行っていた。


『今のうちにナビ──行こう!』

「はい!」

お互いに手を繋ぎ、白銀と黄金の力を循環させては高めて一気に眼前に迫っている灼熱の龍へと飛んでいく。


灼熱の龍は先ほどまでハクへと意識が向いていたのもあって、こちらへは本当に接近されるまでは気付かなかったようだった。


それも一気に近付いては白銀と黄金の力を開放させれば嫌でもこちらに気付いたようだった。


──けれども、もう遅い。


『ナビ──!』

「はい──!」

解き放つ──!!

お互いに掲げた聖霊剣からは白銀と神の力とも言える黄金も混じりあった力が迸っている。

それを一気にこちらに気付き目を見開いた灼熱の龍へと叩き込む。


「ギァァァア────!!!!」

灼熱の龍の咆哮が周囲へと伝播していくがやがてその声も沈黙になっていく。


そして灼熱に混じっては噴出していた黒い力が浄化されていき──迸っていた焔がその身から発せられるのが非常に弱くなっていき、重ねて灼熱の龍が地上へと落下を始める。


「仕方ないやつじゃ──……」

横からそんな声が聞こえつつ、バサッ──と風の音が遅れて聞こえて来てはハクが灼熱の龍が地上へと接触する前に優しく身体を抱き上げては舞い降りていた。


「ん? 俺は──……」

「今暫くは眠るがよい……」

その言葉を聞こえたのかは分からないが灼熱の龍に纏っていた緊張みたいなものがほどけるのと気を失うのは同時だった。


「シエル様──?」

「────ううん、行こう」

はい──!

と、ナビに応えては灼熱の龍とハクの場所へと僕らも向かう。


ただ、少しだけ──。

ナビは気付いていなかったようだけれども、確かにオールスローン方面からシャドウ──黒い力の奥から発せられる感情のような物の発生源だと思われる存在からの視線を感じていたのだった。


ただ、今はそれを話すのはいくら僕でもはばかられた。

ナビに誘導されつつも、僕はハクの下へと向かうのだった。

そして、向こう側からはローレンさん含めて皆もこちらへと向かっているのが降りながら見えるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ