表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終わらない物語~白銀の始まり~(魔力事件……世界は終わりへと進むのか、又は歩み続けられるのか──ここから選択を始める僕の物語)  作者: 御伽ノRe:アル
≪ヒノモト≫中学編※その出会いは偶然?「もしくは必然?」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/371

『巡り会うもの達⑨』

〝可愛いは正義〝

オーナーさんとシュンの、お勧めの寝具しんぐや、家具の話を聞きながら、整理する。


(魔法紋、…奥が深いな)


全ては〝6つ〝の種類がある。


そこに魔力を通すことにより、魔法を発現はつげんさせている。


先程さきほどの、飛んだのは〝風〝


この、消耗しょうもう防止は〝土〝


転送もそうだ、…仕舞しまうのは〝闇〝


取り出すのは〝光〝だ。


術式というが、それは、魔法紋の事にほかならない。


不恰好ぶかっこうでも発現はつげんはするが、やはり綺麗にきざんだり、書いてた方が、魔力の通りも良くなり、発現する効果も期待できる。


ーーー


(…なるほどな)


この、冷暖房の機能は〝火〝か。


複合ふくごうさせる事で…〝雷〝〝氷〝などの、変わり種も発現させる事も出来るのか。


一瞬だけ、もし〝すべての回路を発動させたら?〝と、思ったが。


(「シエル様、それはめた方が良いと思います」)


と、ナビからの話があった。


ナビの予測からすると、全てを内包ないほうしている〝かも知れない〝存在が、すでに発現しているとの事で。


聞けば納得〝黒いうず〝だった。


(そうだ)


あれは、ただの魔力を放出ほうしゅつしているのかさえ分からないが、〝可能性の1つ〝としては、予測は捨てきれないと思えた。


だが、回路パスからの魔法の発現は〝想像力イメージ〝が必要になると思える。


そして、それを叶える〝魔力量〝と、それに到達するまで維持する為の〝強度〝が必要になる。


【魔力量・回路パス・強度、そして〝想像イメージ発想ひらめき〝】


それらが魔法という、ファンタジーあふれる奇跡を発現させる為には必要なのだろう。


(…あれだな)


どこかの呪文をとなえたら、発動してくれるという、お手軽設計は無いのか。


ファンタジーなのか、リアリティーがあふれてるのか。


やっぱり、自分には判断に迷う結果が、そこにあったのだった。


ーーー


「おーい!シエルー?シエル?シーエールー!」


”ハッ”と、振り向くと、シュンがこちらをのぞき込んでいた。


「どうしたんだ?」と言う、シュンに、色々と商品があって、迷ってしまっていたと誤魔化しつつ…。


(ナビ、…どうだろう?お勧め、…あるかな?)


ちょっとだけ、ナビに問い掛けている、俺が居た。


(「…!」)


ん?どこか、頼られたのが嬉しいのか…。


ちょっとだけ、弾むような嬉しさのオーラを感じつつ…。


(…感じつつ?)


いや、嬉しそうだな?!


ちょっと、そんなに、ナビさんや?頼られるのが嬉しいのかい?


(な、ナビ、…ごめん。お互いに、共有リンクしているのは分かっているのだけれども…、ちょ、ちょっとだけ、落ち着いて・・)


(「…!す、すみませ…ん」)


ぉぉーぃ…。


そんなに急に落ち込まなくても。


(…まったく〝可愛い〝かよ…)


(…いや、可愛いって、なんだ…、俺?)


いや、待て!この思考は危な…。


(「・・・!!!」)


ぉぉぉぉ…い!ナビさん、落ち着いて!


凄い感情なのか?!


”何かが”流れ込んで…。


〝クラッ〝と来たのか、シュンが、そっとささえてくれていた。


おい、待て…れてしまうだろ?!


(…いや、惚れるわけは無いが…)


お…、急に冷静になれたからか。


バランスが取れたのだろうか、落ち着いてきた。


いかんな…、これは、思った以上に相互の〝共有リンクが深い〝らしいな…。


いや、悪くは無いのだけれどもね。


じゃなく、シュンが何かを…。


「シエル?…シエル?大丈夫か?…すまん、歩かせ過ぎたか?少し休むか?そうだよな、リハビリ終わって…、いや、俺、なんか嬉しくってさ…、同年代と歩けるのとか…、いや…、あのだな…!・・・」


(ぉぉぅ…、シュンもなんだ…。ナビのが〝移った〝のかね…。急に、色々と〝かわいい〝事になってるじゃないの)


とりあえず…、シュンの言葉に甘えよう。


近くの椅子に座らせて貰って、オーナーさんから、飲み物と店内カタログを貰うのだった。


---


それにしても、シュンはあれか…。


ちょっと、色々と大変なのかね。


(いや、大変なはずか)


ムシュタル大将…、それに親ギルド派の、筆頭ひっとうの息子か。


まだ、13歳そこらだ。


それは、そうなるはずだ…。


夢の世界だったら、俺は…。


(「し、シエル様…?す、すみませんでした」)


ちょっと、しょんぼりとした声がする、ナビからも返事があった。


(ははは…、大丈夫、大丈夫)


『シュン、ありがとうな。僕は…、いや、俺は嬉しいよ。ちょっと、よろけちゃっただけさ。それに、言わなくても、そばに居てくれるのだろう?優しい感じが、シュンからはするんだ。本当にありがとうな。ちょっとだけ、休ませてくれないかな』


はと豆鉄砲まめでっぽう〝では無いが、急に驚いたような表情になり、そして、呆気あっけに取られてるシュンを横目に見る。


(鳩の豆鉄砲か…、そう言えばなつかしいな…〝可愛いは正義〝っていうのも、あったな。…ぁ)


ぁ…。


”遅かった…”


(「…!!!」)


ナビさんからの、感情攻撃パート②が自分に、おそい掛かって来るのだった…。


これは、仕方ない…、完全に俺が、墓穴ぼけつを掘ったのだ…。


甘んじて受け止めようじゃ…〝ぁ…ダメだ…〝


そう思いながら、少しだけ視界しかいが、ホワイトアウトみたいになるのだった…。

彼女は恥ずかしがり屋なのだろうか


いや、恥ずかしがり屋なのだろう


けれども、彼女は感情が共有リンクしているから


上辺うわべじゃない、本当しんじつの気持ちが伝わってくるから


だからより一層いっそう、感情が揺れ動くのだろう


だって、彼女は彼の事を・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ