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終わらない物語~白銀の始まり~(魔力事件……世界は終わりへと進むのか、又は歩み続けられるのか──ここから選択を始める僕の物語)  作者: 御伽ノRe:アル
≪ヒノモト≫高校編※【ギルドと恋とチョコレート戦争】

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黒い渦⑮

『ハァァァ──!!』

一気に自分が力を込めた一撃にナビも自身の魔力を這わせてくれる。


スパァァ──ンッ!

っと、バリアを撃ち破ろうとしていた漆黒の龍のブレスを逆に撃ち破っては白銀の力を漆黒の龍へと叩き付ける事に成功した。


グァアアアア──!!

悶絶を打つように漆黒の龍の動きが身悶えていた。


『ありがとう──! 後は任せて……!!』

「た、頼む──」

消耗が激しかったのだろう、ハクは大人しく下がっては身体を休ませるように力を抜いていっていた。


「シエル様──今なら行けるかと!」

『あぁ──行こう……!!』

ナビのいう通りだ。

今も漆黒の龍は先ほど浴びせた白銀の力と自身を未だに纏う黄金色の力で浄化されており動きが緩慢になっていた。


一気に距離を詰めるように漆黒の龍へと向かうが自分達の動きに気付いたのか、漆黒の龍は迎撃体勢に入っては無数に今も展開していた漆黒の球体から無数の攻撃をこちらへと放って来ていた。


避けて──。

避けて──。

時にはバリアで攻撃を受け流し、ナビと一緒に攻撃を捌いては漆黒の龍へと殺到する。


『ナビ──!』

「はい──!!」

ナビが精霊剣に力を纏わせて一気に振り抜いて力を漆黒の龍へと放つ。


グァアアアア──!!

そして、漆黒の龍はナビの一撃が決まり大きくよろめいては攻撃の手を緩める。


今だ──!!

一気に身体を浮上させては精霊剣を掲げる。

白銀の力が開放されては集約されるように集まってくる。


「────!!」

不意に漆黒の龍と目が合わさる。

その目の奥には明確な怯えが見えた。


いや、漆黒の龍では無いだろう。

黒い力──その力の怯えが自分へと伝わってきたのだと肌で感じる。


『ッ────!!』

最期に一気に周囲に広がっていた白銀の力を掲げた精霊剣へと集めては漆黒の龍へと解き放つ。


ギャァァァ──……!!

漆黒の龍へと吸い込まれていった斬撃は漆黒の龍の内側で膨張しては破裂するように白銀の力が膨れ上がる。


「これで──終わりです!!」

そこへナビが精霊剣へと力を込めては一気に漆黒の龍へと接近してはその周囲を縦横無尽に駆け巡っては斬撃を叩き込んでいく。


ナビの攻撃がトドメになったのだろう。

ナビの付けた斬撃箇所から白銀の光が漏れ出しては最期は漆黒の龍自体が爆裂するように白銀の力を周囲へと爆散していく──。


「────」

爆散後の白銀の光が落ち着いた後には本来の漆黒の龍なのだろう──。

先の融合した姿とは違い、小柄になった龍がそこには居て地上に落下していく。

ハクが慌てたように動いては漆黒の龍を抱き上げては今や白銀の結界になっているチェニスの首都付近に漆黒の龍を優しく降ろしていた。


そして、頭上には今しがた解放されたチェニスの黒い禍が白銀の色に変化した存在が浮かんでいるのだった。

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