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終わらない物語~白銀の始まり~(魔力事件……世界は終わりへと進むのか、又は歩み続けられるのか──ここから選択を始める僕の物語)  作者: 御伽ノRe:アル
≪ヒノモト≫高校編※【ギルドと恋とチョコレート戦争】

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巨大シャドウ②

「それで、そろそろ教えてくれよ」

「うん、私も気になってるんだ! お兄ちゃんに聞いても詳しくは教えてくれなくて──」

本日はリンクス本部では無くて、久々に学生寮の方に皆が集まっていた。


自分の自室にて皆が揃ってそれぞれ視線が自分に向いていた。

まぁ、ナビに至っては自身で情報を集めていたのか視線もどう説明するの? といった感じだったのだけれども──。


『えっと、そうだね──』

どういった風に話せば良いか悩んだけれども、そう──昼間にも思った事だが皆、既に成長していて子供では無くなっている。

それを言ったら自分なんて──となるけれども、そう思い至ったら後は簡単だった。

包み隠さずに話しつつ、しっかりと考えて貰えば良いと思ったのだから。


そして、自分が知りうる情報を皆に説明した。

あの日、コロシアム終わった際にギィーがコロシアム会場から立ち去って行ったのを見たこと。

そこから少しした先でギィーのものだと思われる惨殺死体があったこと。

ギィーの一派に関しては何者かによって消された者や、浅い関係者は逆に何も知らなく情報が途絶えていること。


ただ、あの場では憶測だがナビとの話し合わせでは白装束達の動きが怪しかったこと。

ギィー自体が何者かによってバックがあったかも知れないこと。


そして、何よりも──ハンネス地下研究施設の奥での遭遇した例の黒い存在の事。


賭博エリアに関してはリッチ派が差し押さえて管轄権を得られたが、ギィー一派に関しては不自然な事が多すぎて、精査と方針が決まるまではある程度は情報を封鎖していること。

なるべく丁寧に皆に説明をした。


「えっと──でも、話を聞く限りだとやっぱり──」

「白装束──国の守りの暗部が怪しいよな?」

リンの言葉をシュンが繋げるように言う。


「ナビは何か知らないの──?」

「そうですね──彼らの動きは一貫性が有るようで無いのが気になります」

「一貫性──?」

レイの疑問にナビが応えていたが、その答えはレイに更なる疑問を生まれさせただけだった。


ナビもその後はしっかりと説明をしたが、内容的には白装束──暗部とはヒノモト──この国を守るのが一番の動きなのだが、例の地下研究施設での一悶着含めて動きがおかしいこと。

何よりも──見逃したらいけないはずの黒い存在が解き放たれたのと同じく、賭博エリアから早急に気配が遠ざかっていた事がそもそも変だということ。


そして、何よりも以前はあんなにも動きがあった白装束の気配がここ最近は感じられないこと。


「確かにそれは我も気になってはいた」

「僕もかな──。けれども居ない分、気軽になったけれども」

ナビの言葉の後に、それを肯定するように商業区エリアと賭博エリアのマザーのシリウスとヘルメスも相づちを打っていた。


「なんだか、きな臭いですね──」

「そうだな──」

マリとバルが最後に締めるように感想を言う。

皆がそれに頷くのであった。


そして、久しぶりに──皆で別れつつそれぞれの部屋で一夜を過ごすことになったのだが……。


  *


これ、どうすれば──。

目の前にはベッドに居座る──レイ、ナビに……ヘルメスが居た。


シュンとバルと──シリウスはシュンの部屋だ。

ヘルメスもリンとマリの部屋に──と言ったのが、頑なに断った結果、今の状況になっていた。


これは今夜は──もう安眠は出来ないな……。

とりあえず、精神を落ち着けつつ布団に潜り込むが3人に良いように抱きつかれてしまう。


そして、3人から自然と寝息が聞こえて来たが──そこからの自分の闘いは長かったと語っておこう。


そうして平和だと思いたい、いや──平和な1日は幕を閉じていくのだった。

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