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終わらない物語~白銀の始まり~(魔力事件……世界は終わりへと進むのか、又は歩み続けられるのか──ここから選択を始める僕の物語)  作者: 御伽ノRe:アル
≪ヒノモト≫高校編※【ギルドと恋とチョコレート戦争】

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『賭博エリア㉙』

────

「シエル様──すみませんが皆にも明かりを……お願い出来ませんか?」

『ん? そうか、流石に陽が落ちて来たからね。 今そっちに明かりを……』

そう言って自分の白銀の明かりを皆に届けようとした時に不可思議な現象が起きる。


「えっと──?」

「シエルくん……?」

「あれ……? 僕のところにも……?」

自分の白銀の明かりを皆に届けようとしたら──明かりは粒子となって皆へと分散していく。

粒子の1本は賭博エリアへと行こうとしていたのか伸び始めており、慌てて意識をしたら白銀の粒子──力は霧散むさんしていく。


「えっと──シエル様?」

『いや、ごめん? あれ……?』

先程の違和感を確かめる為に今度は意識して自分の白銀の力を皆に──と思ったところで力が皆に供給されるのを感じる。


「シエル? どうなっている……?」

「シエル? 俺……白銀の力が扱えるのだけれども……ほら?」

バルの疑問の声に続いてシュンが供給された白銀の力を持って明かりを生み出す。


「あっ……。えっと──あれ? 使えない?」

「シエルから供給された分しか使えないんじゃないか?」

シュンの明かりは次第に弱まり消えていく──そこへシュンが再度、白銀の力で光を生み出そうとするがリソースが無いのか何も起きないのだった。


「ですが……それはおかしいのでは? 魔力の供給は自分の属性にあったものしか……」

「シエルくんの力だけ供給される──それを使える……それが護る力なのかも?」

「ナビ──出来る?」

「レイちゃん? そうですね──うーん、私では……ダメみたいですね」

マリの言う通り──そもそも魔力供給は対抗戦の時にやった事があるが本来は繊細なものなのだ……。

でも、どうやらリンの考えが正しいらしい──レイの疑問の声にナビも試したみたいだが自分のようにはいかなかったらしい。


「僕にも……それにさっきの粒子の流れ──シリウスにも向かおうとしてたのも見ると、これが護る力なのかな?」

(最大限の守護……自分の願いが皆への力の供給って精霊に解釈されたのだろうか?)

『状況を見るにそうみたいだね』

自分の言葉に皆、どこか嬉しそうに反応をしている中──。


「あっ──でも、これって僕とシエルが繋がってるって事だよね? こう……色んな意味で──」

どこか、嬉しさとは少しだけ毛色が違ううっとりとした表情でヘルメスが呟くと──それを耳にしたマリとリン、レイも含めて……先の嬉しそうな表情とは微妙に違う幸せそうな表情を浮かべているのだった。

coming soon

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