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終わらない物語~白銀の始まり~(魔力事件……世界は終わりへと進むのか、又は歩み続けられるのか──ここから選択を始める僕の物語)  作者: 御伽ノRe:アル
≪ヒノモト≫高校編※【ギルドと恋とチョコレート戦争】

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『賭博エリア㉗』

─────

『ナビ──手を……』

「はい──!」

『レイ──手を……』

「うん──」

そして、皆で輪になるように手を繋ぎ合わせる。

その中にはヘルメスも一緒になるのだった。


『皆──願いを……今の状況の打開の希望を……』

「シエル様──循環を始めます」

「シエル──精霊の力も……一緒に」

自分とナビ、レイを起点に皆を巡り廻るように力が行き渡る。


それは円となって、そして皆の絆を作っていく──。


    *


「シエル様──!」

『ん──このまま!』

「なにこれ! 凄い──何これ……!」

ナビの声に続いて、リンの驚きと高揚とした声が聞こえてくる。

皆の顔も確かにどこか心地良さと──未知の体験に戸惑っているような姿が見えていた。


「これがシエルくんの力……」

マリの呟きも微かに聞こえてくる。


そう──今は皆を円とした中心を震源地に白銀の力が集ってきていた。

そして、マリの声が呟きに聞こえてしまうのも仕方ない──白銀の自分の力に引き寄せられるように様々な精霊が姿を現していたのだった。


    *


「白銀の子──久しぶり」

「初めまして、初めまして?」

「また願う?」

「願い沢山? ──これは1つ?」

「繋がりたいの? 自由にさせたいの?」

「世界を書き換える?」

「願いは何?」

「綺麗──綺麗!」

「おはよう? こんにちは? こんばんは?」

様々な集って来た──精霊たちの声が鳴り響く。


『皆──願いを……!』

皆に聞こえただろうか──けれども確かに聞こえたようで各々、願いを行い始めているのだった。


(ヘルメスの自由と守護を──そして同じくシリウスにも……)

(そして可能ならば今──この場に居る仲間へも最大限の守護を……!)


自分の願いを願い続ける──それは皆も同じだったのだろう。

いつしか無数に居る精霊──そして白銀の力も終息していく。


「願い──聞き届けた」

「護る力を……」

そして、皆を包むように白銀のオーラが皆を包む。


「自由を──」

自分とナビ──そしてレイを起点に白銀の力が伸びてヘルメス……そして、もう1本は遥か彼方……いや、商業区方面へと物凄い速度で飛んで行くのが見えた。


「そして、祝福を──」

最後は薄い白銀の力が伸びて自分達──そして、先程よりだいぶ細い力が同じく遥か彼方……商業区エリアへと伸びて行くのだった。


「ばいばい」

「また会いたいな」

「ぽかぽか~」

「────!」

そして、姿が見えないが確かに感じる精霊の声が微かに耳に聞こえて……消えていくのが感じられるのだった。


それと同じくして──陽が落ちていくのだった。

coming soon

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