『賭博エリア㉕』
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……(リッチ)
やぁ、改めて初めましてシエルくん。
そして、皆さま方。
マリ様──不快な思いにさせてすまない。
しかし、女王も全て把握しているとは思えない。
中央のマザーもだ。
きっと、このシステムが組み上げれる過程で生まれた暗黒な部分なのだろう。
ハンネスはきっとこれに気付いていたのだろう。
ただ、彼の場合はその正義感がシャドウ化した際に増悪の心に支配された結果──思いもつかない方向に行ったのだと私は思っている。
……(リッチ)
シエルくん。
このまま可能であればヘルメスを守って貰いたい。
可能ならナビくんと同じように契約精霊として上書きは出来ないだろうか?
シリウスの方では実はエリアの管理は完全に中央と切り離されても可能だと実証はされている。
複数の契約とは私は聞いたことがないが──ブリッケン曰く、シエル坊なら何でも願いに応えて叶えられるはずだと言っていたよ。
君の力は常識さえも覆せる力が──ナビと共になら練り上げられると奇跡を起こせるとね。
後のことは私に任せてくれたまえ、伊達に民衆派の2大勢力の1つとは言われてないからね。
ただ、ボンの事は君より年上になるが面倒を見て貰えたら助かる。
息子は私以上に生真面目だからね、詳しくはこの後セーレをリンクスに託すのでそちらで確認を。
……(ブリッケン)
ブリッケンだ。
皆、俺は元気にしている。
いつかまた遊びに来い! 待ってるぞ。
……(ドルマン)
私だ、ギルド本部に来てくれたのに全て話せなく申し訳ない。
フェニも中央の管轄下なのだ。
話が漏れる訳にも行かなかった。
……(ガイウス)
シエルよ。
辛い役目、いつも本当にすまない。
危なくなったらいつでも私のところに逃げて来ても良い。
────ここまで、読み終わったら資料は証拠を残さない為に削除されます────
(あっ──)
最後まで読み切ったからだろうか、その場で秘密暗号化されていた資料は消滅していく。
(きっとナビでもサルベージは無理だろうな……)
そして、皆各々──最後は同じ反応をしていたのだった。
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