表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終わらない物語~白銀の始まり~(魔力事件……世界は終わりへと進むのか、又は歩み続けられるのか──ここから選択を始める僕の物語)  作者: 御伽ノRe:アル
≪ヒノモト≫高校編※【ギルドと恋とチョコレート戦争】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

209/371

『賭博エリア⑳』

────

「うーん?」

「どうでしょうか──?」

結界から少しだけ外側へ──そう外側へと出たヘルメスにナビが問いかけているが当の本人は実感が感じられていないのか不思議そうに首を傾げているのだった。


「違和感が無さ過ぎて──」

「エリアのコントロールはどうでしょうか?」

「それは手足の様に感じられるのと──うん、分かる」

ナビの指摘にヘルメスは頷きつつ、1つ1つ丁寧に確認するように自身の現状を確かめるのだった。


    *


「うん──違和感も無い。もう少し離れてみたいかも……?」

「えっと──そうなりますと……」

『もう少しか……』

(距離感的には……)

「えっと……一緒に居たいの」

『…………』

言わずもがなとは──こういう事なのだろうか。

自分とナビが悩んでる素振りをしてる中で本当に伝えたい事をヘルメスは念を押すようにこちらに伝えてくるのだった。


   *


(ん……?)

ヘルメスがこちらにお願いして来たタイミングと同じく魔力ネットワークを介して連絡が自分に来る。

でも、周りの皆を見るに共通して連絡が来ているみたいだった。


「あのー? 繋がってますか? もしもーし!」

「繋がってますよー!」

連絡を皆に寄越して来たのは先程別れたセーレさんからだった。

セーレさんの問い掛けにリンが元気よく応える。


「あ……よかったです! えっと──大丈夫そうですか? もう試されましたか?」

『今しがた試し終わった所ですね』

「あ……なるほど。 えっとですね──すみません、何て言えば良いのでしょうか……」

セーレさんの少し言葉に悩むような声が聞こえてくると同時に魔力ネットワーク上ではセーレさんの姿が反映される。

そこはどこかの書斎のようで──重ねて反映されると同時に横合いから渋めの男性の声が入って来るのだった。


「セーレよ、大丈夫だ。彼らに私と話して貰えるか聞いてくれるだけでいい」

「あっ──はい! す、すみません……」

「まったく──焦ると思考が乱れるところは相変わらずなのだな。焦らなくてもいい」

「か、畏まりました!」

可視化された向こう側ではセーレさんと……セーレさんしか映っていなく、姿は見えないが男性の声が引き続き入って来るのだった。


「シエル様──そして皆さま方、すみません……」

「えっと──聞こえていたと思うのですが……、出来ましたら当主──リッチ様とお話頂けましたらと……」

「お時間? ──いえ、あの宜しいでしょうか?」

セーレさんは未だに少し慌てているのが会話の中で伝わって来たが伝えたい内容はしっかりとこちらへと届いて来るのだった。


「えっと──シエル様?」

『はい──大丈夫ですよ』

「────よかったです! すみません……! でしたら、今すぐお繋ぎ致しますので!」

セーレさんの弾んだ応えてくる声が返って来る。

そして、セーレさんはリッチさんを自分達との会話に繋ぐのだった。

coming soon

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ