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終わらない物語~白銀の始まり~(魔力事件……世界は終わりへと進むのか、又は歩み続けられるのか──ここから選択を始める僕の物語)  作者: 御伽ノRe:アル
≪ヒノモト≫高校編※【ギルドと恋とチョコレート戦争】

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『リンクス⑲』

────

ギィーに関しては周りの押さえがあったのか問題行動に移る事も無く静かに時間が過ぎていく──。


「では、最後にこの式典上に居る者──そして、この中継を通して見ているヒノモトの国民にお告げ致します」

「これをもって本日よりリンクスの正式な発足と致します!」

「白銀の加護があらん事を──!」

最後に進行役の声が高らかに会場内に──そして中継を通してヒノモト全体へと響き渡る。


パチパチパチパチ────割れんばかりの拍手が会場内を占めるように、そして外からも聞こえてくるような音の拍手が起きている。


これからのヒノモトの未来と軍とギルドの新しいカタチを祈って──リンクスが無事、正式に発足されるのだった。


    *


「では新たな旅立ちを見送りましょう──!」

進行役の声に応じてイアンが立ち上がり様に腰に据えていた儀礼剣を上空に抜き掲げる──。


「リンクスの代表──イアンとして告げる!」

「これからが私達リンクスの始まりとなる!」

「さぁ──皆よ! 旅立とう──!」

会場の拍手の中──イアンの声が綺麗に響き渡る。

そして、自分含めて皆が立ち上がり──入って来た道を戻るように進み出たイアンを先頭に会場からリンクス本部へと戻るのだった。


    *


「いやぁ──私達もこれで有名人ですねぇ」

「まだ──あそこにパパラッチが居ますよ」

「飽きないんですねぇ──」

イアンの元部下の3人の会話が聞こえてくる。

よくよく耳を澄ますと──周りの皆もどこか先程の式典の熱が抜けきっていないのか高揚こうようした雰囲気が残っているのだった。


「悪いな──待たせた」

上の階にある代表室しから現れたイアンがホールへと降りてくる。

「お前ら──まぁ、何とは言わんが式典用の礼装は高いからな。汚さないようにしろよ?」

そう言いつつイアンの服装を見ると──リンクスの正式な制服になる白銀色の制服に身を包んでいた。

控えめだけれども──確かに格式を感じる制服の胸元には式典で取り付けて貰ったバッジが輝いていた。


「あっ──イアンさんすみません……着替えて来ても……」

イアンの忠告に不味まずいと思ったのだろうか。

何名かがイアンに着替えて来ても良いのか確認を取る。


「ふっ──全く仕方ないやつらだな……。着替えたいものは早く着替えてこい!」

どこか仕方なさそうに──けれども優しく苦笑いを浮かべたイアンは着替える為の時間をくれる。


「シエル──俺たちも着替えて来よう」

目の前のシュンに言われて素直にバルも一緒に着替えに向かう。

ナビ達の方も着替えに向かうようだった──ナビ達の後ろには着替えるサポートだろうかセーレさんも追随しているのだった。

coming soon

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