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終わらない物語~白銀の始まり~(魔力事件……世界は終わりへと進むのか、又は歩み続けられるのか──ここから選択を始める僕の物語)  作者: 御伽ノRe:アル
≪ヒノモト≫高校編※【ギルドと恋とチョコレート戦争】

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『リンクス⑱』

────

「女王に代わり読み上げました──お言葉は以上になります」

そして白拍子の女性はうやうやしく頭を下げる。


(ノーラさんはやはり中央からは出られないんだな──)

頭を下げつつ思考する。

ナビと以前話したことがあった──中央の存在について思い出す。


「多分ですがノーラ様は──ヒノモトのかなめになっていると思われます」

中央にノーラさん──白銀の力を置いて、それを各都市に分散させてヒノモトを包み込むように結界を張っているイメージになるというナビの推測だった。


(確かに──)

それを思うとノーラさんが動けないのは頷けたし──シャドウ事件以降にノーラさんとは会えていないが、その反応が中央から離れていないのも感じていた。

そして、今回の対応で自分の中で確信に近いものになるのだった。


    *


「では──リンクス代表のイアン」

「はっ!」

進行役の声にイアンが応える。

立ち上がったイアンは立派なもので周囲の視線を物ともせずに前に進み出る。


「イアン──あなたへヒノモトの加護がありますように」

先程の白拍子の女性が進み出てイアンの胸へと白銀色のバッジを取り付ける。


「軍、ギルドの代表──前へ!」

進行役の声に応じて──ガイウスさんとドルマンさんが前に進み出る。


「リンクスという組織の立ち上げ──及びイアンを代表として認めるか?」

「「認めます」」

そして進行役の声に続けて2人が同意の声を上げる。


「民衆派の代表──リッチよ前へ!」

「はい──」

そして悠然ゆうぜんとリッチが座っていた席から立ち上がり前へと進み出てくる。


「リッチよ──同じくリンクスの設立、及び代表としてイアンを認めるか?」

「認めます」

そう言いつつリッチは頭下げる。


    *


「クソッ──俺は認め…………」

小さな──小さな……でも確かな声が耳に届いて来た気がした。

だが余りにも小さいと思えた声は思念だったようで誰も気づいていない様だった。


(「シエル様──」)

ただ、ナビを除いては……いや。


「────」

レイも横目に自分へと危険を伝えたい視線を寄越して来ていた。

レイは精霊を通して──黒い何かを感じたのだろうか?


『────』

とりあえず、落ち着かせるようにレイとナビへと視線を目配せした後に安心させるように軽く首を横に振る。


(この気配は────)

ただ、念のため──思念を感じた場所へと確認すると、そこにはギィーの姿が……その一派が居るのだった。

coming soon

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