表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終わらない物語~白銀の始まり~(魔力事件……世界は終わりへと進むのか、又は歩み続けられるのか──ここから選択を始める僕の物語)  作者: 御伽ノRe:アル
≪ヒノモト≫高校編※【ギルドと恋とチョコレート戦争】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

181/371

『リンクス⑪』

────

「相も変わらず──ブリッケンさんの作品が多いよね」

『ん──?』

「ううん、やっぱり改めてみると多いなぁ……ってね」

『あはは……』

リンが改めて自分の部屋を見回して言葉を零していたが──確かに最初に家具を購入して以降もブリッケンさんの作品にこだわって何かしらあれば買い揃えていたので、リンの言葉は的を得ていたのだった。


「それでシエル? 改めて、もう少しだけ話がしたい内容ってどんな事になるんだ?」

『え──あぁ……いや、バルとシュンにはさっきのお風呂の話の延長になってしまうかもだけれども──』

皆がリンクスの組織に加入するのは大前提として、自分はドルマンさんとの会話の時の民衆派の中での反女王派の筆頭とも言えるギィーの話題に触れる。


「確かに──それについては改めて話があるはずと……言っていたな」

「おじいちゃんの方もそんなに詳しくは話が来ていないのかも?」

シュンとリンも改めて話題に挙がった内容を精査しているようだった。


「賭博エリアの絡みの可能性も否めないと──シエルは言うのか?」

「賭博エリア……? 今魔力ネットワークの方でも話題に挙がっていますね」

バルが自分を見て言った言葉にマリも反応を示す。


「管轄権の争いの噂ですね──それで民衆派の覇権も決まるという……」

「また──争い?」

ナビの方も反応を示しつつ──そのナビの傍らに居たレイは不安そうに言葉を零していた。


『あくまでも可能性の話かな──現状で出揃っている話題をかき集めると留意していた方が良いように思えたんだ』

「そうだね……わかったよ」

リンが一番に頷いて応え──皆もそれぞれ頷いて反応を返してくる。


その後はもう少しだけ皆でリンクスの組織に関しての話、これからの展望に関して話すのだった。


    *


「バル──今夜は俺の所で寝て行けよ」

「いいのかシュン?」

「もう遅い時間だしな──構わないよ」

「すまないな」

バルとシュンがそんな話題をしている中──。


『ん?』

そろそろ皆、解散して眠ろうという中──そーっとレイが自分の傍らへと移動してポジション取りをしているようだった。


「あっ──レイちゃ……」

「これは私たちの方が遅かったかも」

リンとマリは何かしらを悟ったようにレイを見つつ言葉を零していた。


「私達も部屋に戻るねー!」

「お休みなさい」

そして、そのまま2人も自分達の部屋へと戻っていく。


(結構、部屋が広く感じるな──)

皆がそれぞれ解散した部屋はナビとレイと自分だけになっており──家具をいくつか収納した影響もあるのだろうか。

結構、ぽっかりと空間を感じる仕上がりになっていた。


『今日はとりあえず──このまま眠ろうか』

「そうしましょう──私も実は眠気が……」

「寝よう──」

自分の言葉に2人も賛同を示す。

ナビに至っては情緒が育つ過程で睡魔という──どんどんと本当に精霊なのだけれども人と変わらない領域に差し掛かって来ていた。


(そう言えば──各エリアのマザーも似たような傾向の報告があったような……)

ある日、ナビがちょろっと軽い感覚で中央からの秘匿のデータを閲覧していたのか……気になる情報があると教えてくれたのを思い出す。


(ナビ──恐ろしい子!)

隣を見れば──とても綺麗な女の子が既にベッドに潜り始めてるのだけれども……ギャップがなかなかあったのだった。

それに中央が秘匿しようとしても──ナビの方が中央のマザー……シロより色々と上なのだろう……隠しようが無いのかも知れない事も改めて認識するのだった。


「シエル──?」

ナビが先に潜ったからだろう──レイが自分が入るのを待っていた。

『あ、あぁ──ごめん、ありがとう』

そしてレイに一言謝りを入れてベットに潜り込む。


(絶対に自分が間なんだよな──)

1回、どちらかサイドに寝ようとしたら凄いブーイングがあったのも思い出す。

2人とも自分が真ん中なのは確定しているようだった……。


(さて──頑張って眠るか……)

両側の2人は思い思いに自分へと抱きついて来て安心する体制を確保しては寝息が聞こえてくる中──思春期真っ只中の自分は──眠る為の努力を始めるのだった。

そして気づかない内に自分も眠りに落ちたのだろう──1日が終わっていくのだった。

coming soon

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ