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終わらない物語~白銀の始まり~(魔力事件……世界は終わりへと進むのか、又は歩み続けられるのか──ここから選択を始める僕の物語)  作者: 御伽ノRe:アル
≪ヒノモト≫中学編※その出会いは偶然?「もしくは必然?」

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『学内対抗戦㉕』

シエルとナビも相応に魔力の消費があった

けれども2人は繋がる事でその魔力は既に生まれては増えていく

そうやって、2人は束の間の時間の中で体力と魔力を整えるのだった

「シエル大丈夫か?」

『あ、あぁ──ありがとう』

控室に戻って座り込んでいた自分にシュンが声を掛けて来てくれていた。


(少し──いや、結構消耗し過ぎてしまったかもな)

ナビの方も見てみたら、どこか辛そうな感じが見受けられた。


コンコンとその時にドアがノックされる。

「あ、はーい!」

リンが対応するのにドアに駆け寄ると、運営スタッフさんの声が聞こえて来た──。


「すみません、シエル様とナビ様の制服になります」

「あ、すみません。ありがとうございます!」

リンがそのままドアを開けて対応していた。


しばらくすると対応を終えたのかリンがドアを閉めてこちら側へと来て、制服を自分とナビに渡してくれた。


『ありがとう』

「ありがとうございます」

「いえいえ」

リンから制服を受け取りつつ、ナビと合わせて少し奥の方に行き──着替える場所があったので利用させて貰う事にする。


    *


「えっと、それでシエルくん──それにナビちゃん改めて大丈夫?」

マリから見ても疲労が窺えたのだろう。


(少しだけ時間を貰うか)

流石に無理をしてはいけないと自分でも分かる。


『実はナビもだと思うけれども、少し力を使い過ぎてしまったかも知れない』

「そうですね──私も実は少しだけ……」

『少し、2人で魔力を相互に行き来させていていいかな?』

普段離れていても少しずつだが、魔力がお互いを巡って増えているのは感じていたけれども──次の試合までに万全にしておきたかった。

そう思い、自分は皆に頼むのだった。


「あぁ、わかった」

「分かりました」

「りょーかいだよ!」

3人とも頷きつつ応えてくれたのを見つつ──そっと両手をナビと繋いで目を閉じていく。

そして、お互いに魔力を行き来させて魔力を増やしては万全の状態へと整えていくのだった。


    *


自分とナビの魔力が補われていき──そして、それ以上に整って来たタイミングで。

「すみません、そろそろ準備をお願い致します!」

コンコンとドアが鳴り、続いてドア越しに運営スタッフさんの声が聞こえて来た。


そっと目を見開いて周囲を見てみると──ちょうど同じく目を開きつつ顔色も良くなったナビに、そして覚悟を決めたような皆の顔があった。


『ありがとう──状態はすこぶる良くなったよ』

安心させるように言うと、ナビはそれに同意するように頷きつつ、シュン達は安心したような顔になった。


『行こうか』

誰も口を開くことも無かった為、そのまま継いで言葉を発する。


「あぁ」

「はい」

「うん」

その言葉を待っていたかのように、シュン、マリ、リンが反応を返し、そしてナビも頷き──皆で決勝のバルとレイへと会いに向かうのだった。

coming soon

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