表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終わらない物語~白銀の始まり~(魔力事件……世界は終わりへと進むのか、又は歩み続けられるのか──ここから選択を始める僕の物語)  作者: 御伽ノRe:アル
≪ヒノモト≫中学編※その出会いは偶然?「もしくは必然?」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

121/371

『学内対抗戦⑭』

学内対抗戦も2日目

そして、朝の最初の1戦目が始まるのだった

「それでは両チームの準備も終わったので戦闘を開始致します。ご健闘を祈ります!では、始め!──」

審判がこちらの準備が出来たのを確認して戦闘の始まりの宣言をし──


「シエル様……!」

ナビの声が耳に届く前には目の前の状況が見えていた。


「間に合わない!」

マリの声が聞こえてくる──。


目の前にはマリの魔法だろう、地面が盛り上がり行動の阻害をするように発現していたが──。


(3人? ──いや、上も居るか!)


高速で迫ってくる相手のチームが居た。


「全員──風属性の適性者か!」

シュンの叫び声が聞こえてくる。


4人は持ち前の風属性で速度上げ、更に後方の1人は、その4人の効果を相乗させるように魔力を発現させているのが感じ取れた──


『っ──!』

考える時間はくれないようだ!


4人とも自分狙いなのか1人目の剣尖を避けるが──2人目の攻撃は斬り結ぶ。


「貰った──!」


「させません──!」

3人目の斬撃はナビが防いでくれる。


「だが!──これなら!」


「させないよー!!」

上からの4人目の攻撃はリンが防いでくれ──


「くぅ──ま、負けな──負けるわけにはいかなんだ──!!」

上からの攻撃──重力、攻撃者の魔力、更にそれを相乗させる魔力が重なっているのだ。


「はぁぁあ──────!!」

”バンッ”と頭上で空気の破裂する音が響く───!


リンは全魔力量を使い果たしたのか倒れていくのが横目に見え───


(いや! 今がチャンスだ!)

目の前の相手2人は頭上の大音響に一瞬、手が止まっていた。


『このチャンス───無駄にはしない!!』

斬り結んでいた相手の力が緩んでいる内に、そのまま流れるように木剣を振るい───下に振るった木剣を次は逆袈裟斬ぎゃくけさりにて相手を沈める。


『はぁぁ────!』


「っ──」

もう1人をそのまま斬り伏せた速度を利用して最短で近づき袈裟斬りを見舞う。


(よし──戦況は!?)

周囲を確認するとナビは先程の3人目と相対して斬り伏せたところで、シュンは後方の1人へと向かっていた。


『────!』


「なめるな──!」

遥か上から声と共に収束させた風魔法が放たれて来た。


咄嗟とっさに魔力を木剣に纏わせて、迫ってくる風魔法へと一閃させる。


「くそっ──!」

何とか防いだ自分の様子を見つつ、リンの魔法にて空中へと弾き飛ばされていた相手の1人が木剣を構えて追撃への動作に移行するのを捉える。


『──はっ!』

気合いの声を1つ。


イメージを強く持って、そしてそれを叶えるように魔力を発現させていく──


「なっ!お前も──”飛べる”のか?!」


『はぁぁあ──────!!』


「くっそぉぉお──!」

真っ直ぐ相手に突っ込み、そして剣を斬り結ぶ。


「はぁっ──!!」

相手は中々、木剣の技量もあった。


(どこかの軍、又はギルドの出なのだろうか──)

一瞬、シュンが昨日言っていた”軍やギルドに関わってる者は幼少の頃から鍛錬を積んでるからな”と言う言葉を思い出す。


(だけど──)


『これで仕舞いだ──!』

相手が焦ったのだろう──重心がブレた相手の木剣を弾き返す。


「なっ──!」

相手の驚いた表情を見つつ弾き返した木剣を下へと袈裟斬けさぎりに振るって相手を沈めたのだった。


そのまま落ちて行った相手だが地面に追突する前には緩衝されたのか、ソッと地面へと降りたのだった。


(もう1人は──)

後方の方に視線を転じたら、そちらはシュンが斬り伏せていたところだった。


「ワァァー──────!!」

審判にて戦闘終了の合図がある前に、既に会場は大きな歓声で沸いたのだった。



coming soon

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ