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終わらない物語~白銀の始まり~(魔力事件……世界は終わりへと進むのか、又は歩み続けられるのか──ここから選択を始める僕の物語)  作者: 御伽ノRe:アル
≪ヒノモト≫中学編※その出会いは偶然?「もしくは必然?」

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『学内対抗戦⑪』

シエルも起きれるときは起きれるのです

でも、睡眠を覚えつつあるナビは──

『ナビ……、ナビ──』


「ふぇ……?」


『起きたかい?』


「……、あの──えっと……」

目をしばたたかせているナビが居た。


「すみません、私の方がお寝坊さんになってしまいましたね……」

どこか気恥ずかしそうにしながらナビが起き上がる。


(最近、ナビものんびり起きてるような気がするな。そう言えば、いつからだろうナビが寝言を言うようになったのは──)


「おーい、シエルー?」

気付いたら思考の海に潜っていたのだろう、シュンの声がドア越しに聞こえてきて意識が浮上する。


「入っても大丈夫か?」

ナビを見てみたら、いつの間にか可愛く制服に着替えていて了解を指し示したのだろう頷いたので、シュンに入っても大丈夫と伝えるのだった。


    *


「シエル──昨日もだが、ちゃんと起きれてるのに俺は申し訳ないが驚いてる」

シュンがまずは自分の姿を見ての第一声がそれだった。


『俺だって、起きる時は起きるよ──』

言葉を続けようとしたが、その時にノックと共に。


「入っても大丈夫ー?」

「入っても大丈夫ですか?」

リンとマリの声がドア越しに聞こえてきた。


「あ──私が行って参ります!」

少し表情を引き締めたナビがドアに向かっていき「大丈夫ですよ」と言いながら開けていた。


「おー!今日も可愛いね!」

リンの華麗の抱きしめを──避けた!


「えいっ!」


(あっ──)

2撃目は避けきれなかったようで、ナビはマリに”確保”されていた。


「シ──シエル様ぁ──!」


(ごめん!ナビ!)


「えっと、それでシエル?何を言いかけていたんだ?」


『え?あぁ……うん、ごめん。忘れちゃった──』


「とりあえず、時間も早いし。向こうでの食事も取れるか分からないからグルメ施設で朝食食べないか?」


『そうだね──』

チラッと横目でナビを見てみたら、リンにも無事に”確保”されているナビが居た。


『と、とりあえず。食べに行こっか?』


「あ、あぁ……──」

シュンもナビの状態を見たのだろう、少しだけ流し目を残して一緒にグルメ施設へと向かうことに──。


「シ……シエル……様ぁ──!」

ナビの声が後ろから聞こえたが、一度自分も止めようとしたことはあったが、マリとリンのまるで”取られた!”ような目を向けられた時があり、自分は、あれ移行は諦めてしまっていた節があった。


その後は暫くナビが「ジー──」と見てくるのも、いつも通りの風景になりつつあるのだった。

coming soon

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