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終わらない物語~白銀の始まり~(魔力事件……世界は終わりへと進むのか、又は歩み続けられるのか──ここから選択を始める僕の物語)  作者: 御伽ノRe:アル
≪ヒノモト≫中学編※その出会いは偶然?「もしくは必然?」

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『学内対抗戦⑦』

魔法は工夫次第で脅威になる


そして、やはり上級生の扱い方は上手いのだろう

「注意した方がよいかも」


「そうですね」

リンとマリの言葉に皆が頷く。


『ちょっと強そうだね』

目の前を見たら、上級生の方々のチームだった。


(それに──)

魔力層の流れを見るに、中々の強度と魔力層も持ち得ていそうだと分かる。


「シエル様、ナビはいつも通りサポート致します」

ナビも少しピリッとした空気が伝播でんぱしたのか表情が引き締まっていた。


『シュン、大丈夫?』


「あぁ、とっくに覚悟は決めてるから。このくらい何ともない」

少し声は硬いが木剣を構えたシュンが居て、それを見てリンとマリも構えを取る。


(さて、やりますか)


ーーー


「それでは両チームの準備も終わったので戦闘を開始致します。ご健闘を祈ります!では、始め!──」

先程と同じく審判が合図をする。


それに合わせて相手が──


『っ!』

視界が見えなくなった。


「闇属性か!!」

シュンの声が聞こえる。


(落ち着け──!)

魔力の流れを読み取る。


(3人か……?)

自分の方に向かってくる動きが魔力の流れで読み取れる。


(距離を取らないと!)

風属性にて自分の身体ごと大きく横に吹き飛ばす。


「くそっ!──仕留め損ねた!」

「早いっ──!」

身体を吹き飛ばした後に声が聞こえてくる。


『ナビ!』


「分かっています!今っ──!」

ナビの声に合わせて視界が戻ってくる。


「くっ!流石、精霊様か!すまない!弾き返された──!!」

闇属性にて自分たちの視界を奪っていた相手だろう、叫んでいるのが見えた。


(体勢を整えないと!)

自身を吹き飛ばした方向とは逆方向に風魔法を行使する。


「ここだっ──!」

体勢を整えた瞬間、最後に自分に迫っていた、もう1人が切りかかってくる。


「──させないですっ!」


「ぐぉぉ……?!」

ナビの闇属性だろう、相手自身に重力を掛けたのか相手の動きが鈍くなる。


『ありがとう、ナビ──!』

そのまま体勢を整えつつ、相手を切り伏せる。


「くそっ!」

「いやっ!まだ行ける!」

残りの2人はそう言いながら、合わせてこちらへと突っ込んで来ようとしてくるが。


「シエル様には触れさせないです!」

ナビはそれ以上に早く攻撃に移行しており、自分と同じように風魔法を用いてか相手に急速に接近して、残りの2人を木剣で沈めに入る。


「馬鹿が!」

「なめるな──!」

1人の攻撃を華麗にかわして、もう1人の攻撃はカウンターのように切り伏せる。


「っ!」

そのまま、相手の背後を取り、ナビは木剣を一閃いっせんさせて2人目も沈めたのだった。


(シュンたちは!)

周囲を見てみたら、3人も自分の視界が戻ったタイミングで、ナビが皆の視界を取り戻したのだろう。


シュンは1:1にて、相手を技量で押し倒していた。


相手方の視野を奪ったであろう、闇属性の使い手は丁度、マリとリンによって、足元をマリに奪われ、それに合わせ振るわれたリンの木剣で倒されていた。


ナビを見たら、どこか満足そうに頷いていた。


(「私も有る程度、動けるようです……!」)

ふと、ナビの感情が流れて来たが、本人の意図しない事だったのだろう、嬉しさからなのか感情が溢れているようだった。


「──────終了になります!勝者はシエル様のチームになります!」

ナビを見た後に審判の合図が聞こえ、観客の歓声も、先程と同じく沸き起こるのだった。


そして、控室へと皆でまた戻るのだった。

coming soon

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