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終わらない物語~白銀の始まり~(魔力事件……世界は終わりへと進むのか、又は歩み続けられるのか──ここから選択を始める僕の物語)  作者: 御伽ノRe:アル
≪ヒノモト≫中学編※その出会いは偶然?「もしくは必然?」

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『結びつく運命㉔』

彼は喜んでいた


それはそうだろう


夢にまで見た、希望に焦がれた行いを出来ているのだから


誰もが扱える者が居ないと思っていた


自分の行いが、意味のない事かも知れないと、絶望しそうに何度もなっていた


けれども、それに応え、更に扱える希望が現れたのだ


彼の心の歓喜は、それは彼の世界を大きく震わせたのだろう



「これはまた、沢山ありますね・・」


”むむむ・・”っと、ナビがじっくりと観察しては、手に持ったりしつつ、そう呟いた。


「おう!出来る限り、思い付く物を再現してみたんだ!」


彫りの深さ、材質、形状、色々と試してみたのだろう。


結構の量の木剣が目の前に広げられていた。


「えっと、シエル様。どういたしましょうか・・?」っと、少し困り顔でナビがこちらを振り向いて問いかけて来るのだった。


ーーー


『とりあえず、彫りの深さで魔力の通りやすさを見てみよう』


そう言いつつ、まずは浅いのから、魔力を通してみる事にする。


(んー・・なんだか、”詰まってる”ような感じがするな・・)


「どうだ、シエル坊?」っと、ブリッケンさんが聞いて来たので、思ったままを伝える。


「詰まってる感じか?ふむ、彫りの深さが問題か?」っと、ブリッケンさん。


「シエル様、こちらの一番深いのは”違和感”が無いような気がします」っと、ナビが持って来てくれた木剣に魔力を通してみると、確かにどこまでも”応えて”くれそうな感じがあった。


「材質ではどうなのでしょうか?」っと、マリ。


「ほら、これが一番柔軟性に富む感じだと思うぞ!」っと、シュンが手渡してくれた木剣に魔力をわせてみる。


『うーん、なんだか。ブレるような?感覚が?』


「それなら、これはどうかな?」っと、次は一番堅い材質の木剣をリンが持って来てくれた。


『ありがとう、リン』っと、言うと”えへへ”と照れ笑いするリンが居た。


(おっと・・)


ちょっとだけ、マリとナビのこちらに向けられる視線に冷たさを感じたので、思考を切り替える。


(んー・・、これは中々)


『素直に真っすぐ、応えてくれる感じで、自分の中ではこれがしっくり来そうかも』っと、感想を述べると。


ナビと、マリも他の材質の木剣を持って来てくれていて、各々に感謝を述べつつ、魔力をわせてみる。


『うーん、個人的には一番堅いのかも?』っと、いうと横で見ていたリンが”よしっ!”と言っていて、それを”負けたぁ”的な顔で見ているナビとマリが居た。


ーーー


『そうなると、俺はこの形は普通ので、刻みの彫りの深さは深くて、材質は一番堅いのが良さそうです』っと、ブリッケンさんに伝えると”お気に入りが見つかって良かったぜ!”っと、嬉しそうに答えてくれた。


「私は・・、こちらですね」っと、ナビの選んだ木剣は材質は柔らかめ、彫りの深さは同じく一番深くて、刀の形状の木剣を選んでいた。


(好みの差かな?)


そんな、感じでナビの木剣も選び終えると、ブリッケンさんが話しかけて来た。


「一応、木剣だが。実剣とも渡り合えると思うが、それは万が一の場合だな。後は、サービスだ、他のサンプルも使う機会があるだろうし、持って行ってよいぞ!」っと、ブリッケンさんは言ってきた。


『えっと、良いのでしょうか?』


「はん!心配すんな、貰っとけ!それに、何かあるかも知れないんだろ?あの後、久しぶりにガイウス、ドルマンとも会って話をしたぞ!まぁ、気を付けるんだな。それに、お代はこいつ、シリウスの件と、俺に希望を見せてくれた事で先払いみたいなもんだ!これからも、何かあって困ったら気軽に頼るがいい!」”ハハハ!”っと、笑いながら、ブリッケンさんはサムズアップしながら返事をしてくれた。


「ありがとうございます。ブリッケンさん」っと、ナビがお辞儀をしたのに合わせて、自分も頭を下げる。


「おいおい、若いのにそんなに頭下げられちゃ、恥ずかしいからよしてくれ!」っと、ちょっと照れたようなブリッケンさんが顔を上げたら居たのだった。


そして、時間も丁度良い感じに進んでいたので、このままおいとまさせて貰うことにした。


「また、いつでも来るがよい。我はいつも待っているぞ」っと言う、シリウスを皆で撫でさせて貰ってお別れをした。


ただ、ナビに撫でられたシリウスが大層たいそう気持ちよさそうにしていたのが印象的だった。



coming soon

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