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最初っからクライマックス

突然の死

はじめまして、天道凛音です。中学生でした。よろしくお願いします。早速ですが、私。


死にました。


ええ、持病の心臓病でぽっくりと。まあ、持病のことは知っていたので家族と友達と悔いのない人生を送ってきたので、問題はないです。大人しく運命に従いましょう。


じゃあなんで今独白してるかって?


なんの因果か、記憶を持ったまま異世界で第二の生を受けたからです。


どうやら、周りの人の話を総合すると、私は大国エルドラドの姫として生まれたらしいです。名前はリンネアル・サント・エルドラド。わあ、すごい名前。


しかし、耳を澄まして情報収集をしている最中、血飛沫と悲鳴が全てを塗り潰しました。


わあい、早速修羅場だあ。


なんて現実逃避をしてみましたが、とりあえず耳を澄まして情報収集してみると。


…腹違いの兄、第二王子ティラン・フロワ・エルドラドが、第一王子で王太子の兄、シャルル・ジェネルー・エルドラドと、父王プレザンス・テチュ・エルドラドと、正妃である母アロガン・エルドラド、第一王女アンブル・モデスト・エルドラド、第二王女ジャンティー・ピュール・エルドラドを順に殺し回ったらしいです。そしてどうやら私の誕生を祝いに来た他の王族全員も同様に殺し回ったらしいです。強いなお兄ちゃん!騎士は何してるんだ!


そうして無理矢理王位につくことにした腹違いの兄は、しかし私のことは殺しませんでした。


「気紛れだ。命は助けてやるよ。…その代わり、俺を楽しませろ」


そう一言言って、優しく頭を撫でた後、どこかに行ってしまう兄。多分即位を宣言しに行くのでしょう。


うわぁ。どうするのこれ。


ということで、生き残るために兄に媚を売りたいと思います。え?復讐?王位継承?なにそれおいしいの?


私は兄王様に溺愛されてどこかいいところに嫁いで幸せになるのよ!あんな暴君に逆らうなんてとんでもない!


…まあ、なにか事情があるのかも知れないけど。あれは間違いなく暴君だ、逆らっちゃダメだ殺される。


ということで兄王様攻略目指して頑張ります!

兄王様が怖い

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― 新着の感想 ―
[一言] 本当に怖くてまだ評価は出来ません。すみません。
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