第3話
自分でも全然短いのはわかってるのである程度話数進んだら統合するかもしれません
ふと目覚めると、空はすっかり暗くなっていた。
時計を見て見ると惑星標準時で00:30と深夜に起きてしまったようだ。(惑星基準時は軌道エレベーターを基準に24等分して区分けされる)
お腹が空いていたので、ルディから持たされたカバンとは別の自分で用意したカバンの中から携帯食料を取り出し、水分のないもそもそとしたそれを水筒の水で何とか流し込む。
もう一度眠りにつこうとして見るが、目が冴えてしまって眠れない。
そう言えば、今日は満月だと思い出し月の見やすい場所を探して部屋を出た。
いつも天体観測する時は、ルディが一緒にいたのに今日はいない…。
少し寂しく思いながら、屋上に出るために階段を上がると3階奥のアゼリアの部屋のドアが少し空いており、空間投影型のコンピュータが照らすぼんやりとした光が廊下にかかっていた。
こんなに遅くまで何を見ていたのか気になって、足音を立てないように静かにアゼリアの部屋へ入った。
ファイルやウィンドウの履歴は消去されており、ほぼ真っさらなディスプレイであったが、下の方に、
ーメモリーのダウンロードが完了しましたー
という一文が表示されそれをタップした。
するとムービーが再生され始めた。
ーーあー、あー、聞こえてるかな?ーー
ーーとりあえずこれが君の元に届いてるってことは、俺がすぐに合流できる状況になく、ルナだけが君のとこにいるという状況だろうな。ーー
ーー見ただろうから分かるだろうが、彼女はかの金眼だ。ーー
ーーここは辺境だし何とか匿ってきたが、俺が追われたりもしも死ぬような事態になるなら、この星にいるのも潮時だろう。ーー
ーー彼女に持たせてあるであろう荷物の中に20万クレジッタの入ったチップがある。これだけあれば、小型の輸送船を購入した上で逃げることもできるだろう。ーー
ーールナを…頼むぞ。ーー
ルディがそう言った後ムービーの再生が終わった、
何故、金眼だと追われるのか、ルディが何を隠しているのか、ムービーだけではわからないことだらけで、ふっと気が遠くなりかけて倒れこみそうになる体を誰かが後ろから抱きしめた。
「もう、人のプライペートコンピュータを盗み見るのは感心しないわよ?」
「ご、ごめんなさい。でも、あれは…。」
「貴方には、色々話さないとならないことがあるけれど、今は話せないの。」
「で、でも!目が金色だとダメなんですか?何でルディは追われてるんですか?そもそもどこから20万クレジッタも用意したのか…。」
そう言い募る私の唇に、人差し指を当て彼女は、
「それ以上はだーめ、今は考えることをやめて休みなさい。」
そう言って、私を客間に返し、私がベッドに入り寝付くまで何処かで聞いたことのあるような唄を歌ってくれた。
ー前に見える遥か彼方に見えるきらめきー
ー背後から迫り来るは深き闇の者達ー
ー逃げ行く彼ら達の航跡は光の矢となりてー
ー広がりゆく光達はやがて、炎に包まれるー
ーひとつ、またひとつと、航跡は途絶え行くー
ー行き着いた星で、何を手にするのかー
書いてみて数千字とか数万字をコンスタントに毎日かける人どんだけ体力あるのか驚きですね…。
正直毎日空き時間に1,000字ちょっと書くので精一杯ですw