盗賊退治
徹は、森を抜けて、ようやく村が見えるところまできた。
目の前に見えるのは、小さなこじんまりとした村。
これまで、特に大きな問題はなかったが、丸一週間もかかってしまった。
その間に、結構な数のモンスターを倒し、徹のステータスも上昇していた。
【 名 前 】 タナカ トオル
【 種 族 】 人間・半fdsrtrqwm、
【 年 齢 】 16
【 称 号 】 転移者 森の王者
【 レベル 】 40
【 H P 】 205000/205000
【 M P 】 261000/261000
【 魔 攻 】 81000
【 物 攻 】 61000
【 魔 防 】 61000
【 物 防 】 61000
【 SPD 】 61000
【 スキル 】 成長補正(深淵級)、魔法適正(超級)、鑑定(中)、インベントリ(中) 気配察知(中) 武器作成のの道を知るもの 気配遮断(中) 槍技(中) 投擲(中)
火魔法(下)水魔法(下)風魔法(下)土魔法(下)回復魔法(下)光魔法(下)闇魔法(下) ステータス偽装(中) 雷魔法(下)氷魔法(下)クリーン
【 ※※※ 】 女神のslkljflqwplppmb
モンスターとの戦闘により、槍技の熟練度が上がっていた。魔法は、まだうまく調整できないため、思うように使えず、ここまで来るまでに使わなかった。しかし、新しい魔法は学んでおいた方がいいと思い、ときどき魔法の練習をした。そのため、回復魔法(下)光魔法(下)闇魔法(下)雷魔法(下)氷魔法(下)を覚えた。
また、歩いている途中にどうにも体の匂いが気になったので、クリーンという魔法を考え付いた。今では、体を清潔に保つため、日に1回クリーンを行っている。
「一度、きちっとした魔法使いに教えてもらって魔法の練習をしないとな。あっやっと、村らしきものが見えてきたな。これで、こちらの世界の情報も仕入れられるし、もしかしたら、お風呂にも入れるかもしれないなぁ。」
徹は、新しい出会いにわくわくしながらも、油断はしないと考えて村の方へ向かって行った。
すると、徹は村に違和感があることを感じた。
気配察知はすでに、(中)まで上達し、上級者のレベルまでに至っている。少し離れていたとしても、村の様子に違和感があることぐらいはわかるのだ。
「なんか、騒がしいぞ」
徹は、目を細めて、じっと村の当たりを見つめた。
ピコーン
徹は 千里眼(下)を覚えた
「おお、よく見える、よく見える。あの森のあたりから、どんどん人が出てきて村に向かい入っていくな。あれは、盗賊だよな。それと、盗賊が入ってきた村の入り口の反対側から人が逃げ出しているな。あれは村人だろう。やばい。逃げる村人が殺害されて行っている!!」
徹は盗賊と判断すると行動が速かった。
徹のスピードは伊達ではなく、500メートル以上離れたところから、物の数十秒で、逃げる村人たちを追う盗賊のところまで移動した。
「何をやっている!」
徹は、盗賊たちの前に出るなり、大声を上げけん制した。
「(やべ、15人はいるな、出る前に鑑定して相手の力を調べてから出るべきだった)」
一瞬、徹は、動揺したが、その場で、瞬時に盗賊を鑑定した。
【 名 前 】 ダオ
【 種 族 】 人間
【 年 齢 】 31
【 称 号 】 盗賊・殺人者
【 レベル 】 25
【 H P 】 250/250
【 M P 】 5/5
【 魔 攻 】 0
【 物 攻 】 80
【 魔 防 】 40
【 物 防 】 95
【 SPD 】 60
【 スキル 】 なし
正直弱かった。徹の予想は的中した。この世界の一般人は弱い。
そして、そのほかの盗賊たちも似たようなものだった。
その時、盗賊が、徹に向かい言葉を発した。
「★〇???」
「★●Д★●★Д●□★!!/〇▽★▲〇!!」
「★●Д★●★Д●□★●×★▲!!★っ殺すぞ!」
ピコーン
異世界の言語1を習得した。
徹は、スキルのおかげで盗賊との会話がわかるようになった。
改めて徹は言葉を発した。
「お前ら何をやっている!!」
「は~、略奪に決まってるだろ!おい!こいつをやっちまうぞ!!」
「「「「「おう!!」」」」」
盗賊たちは、次々に徹に襲い掛かる。
徹は、襲い掛かってくる盗賊たちの剣や槍を素早くかわして、流れるような体さばきで木の槍を使い的確に盗賊たちをついていく。
「(木の槍ってちょっとおかしいなぁ、ん~)」
ここまで、この木の槍で戦ってこれたのは、徹の槍の技能と身体能力のおかげだ。モンスターの攻撃をよけつつ、急所であろう柔らかい部分を狙い的確に倒してきたのである。
「お前で最後だ」
「え?」
ドス!
盗賊たちは倒れている。
徹なりに考えて、致命傷にならないところ攻撃した。
「(おそらく、死なないはず。。。)」
ピコーン
-徹は、人体構造把握(下) を覚えた-
本隊と別れて、村人たちを追っていた盗賊たちはみな倒した。ただし、村の中にはまだまだ盗賊がいるだろう。徹が、そう思い村に向かおうとした時。
「ありがとうございました!」
「「「「ありがとうございます!」」」」
村人たちからお礼を言われた。
徹は村人に向かって。
「すみません。生きているのはこれだけですか?」
と尋ねた。すると、一番前にいた、村人娘が、
「ここまでくる間に多くのものが、殺されてしました。もしかしたら、まだ、村に隠れているものがいるかもしれません」
「そうですか。わかりました。言いにくいことをありがとうございます。これから、私は、村の中に移動します。皆さんは安全なところへ逃げてください」
「私たちを助けていただきありがとうございます。「「「ありがとうございます」」」あなた様は高位の冒険者様とお見受けしますが、よろしければ、お名前をうかがってよろしいでしょうか」
徹は、ふっと我に返った。こっちで日本人の名前のまま名乗っても大丈夫だろうか。
すこし、迷ったが、両親がつけてくれたこの名を偽装するのも忍びないと思いそのまま答えた。
「徹といいます」
「トールさんですね」
「ええ、あー、はい」
「トール様ありがとうございました「「「「ありがとうございます」」」」」
徹は、村人たちにお礼を言われ、盗賊たちが持っていた、鉄製の槍を拾い、すぐに村の中へ向かった。
「(結構いるな)」
徹は、盗賊を倒しながら、村の奥へ進んでいくと、女の子を襲おうとしている盗賊達がいるではないか。
徹は、怒った。
「(小さくとも、愛し合う者同士ならともかく、無理やりに。。。。。。。。。。。。しようとするのだからそれは許せない)」
徹は、急ぎ、女の子の近くに近寄り、盗賊たちを向けて言葉を放った。
「ねぇ~あんたたちなんしてんの??(怒)幼女虐待反対なんだけど(怒)」
その言葉に気づいた、盗賊と女の子は、徹に目を向いた。
そのとき、
「たすけて」
と女の子は今にも消えてしまいそうな声で言葉を発した。
「大丈夫だ。今助けるからな。」
徹は、襲おうとしている盗賊たちに対し、瞬時に蹴りを入れ男たちを吹き飛ばした。
そのあと、すぐに女の子を立ち上がらせ、自分の後ろへ移動させた。
「大丈夫か(かわいいなぁ~こんな子)怪我はない?」
「うん、大丈夫です。助けていただきありがとうございまひゅ」
少女は、噛んだ。顔をすっごく真っ赤にして立っている。
「それはよかった(今、噛んだよね。うん、噛んだね)」
そのような会話をしていると、大きめの盗賊がこちらの方へ向かってきた。
誰が見てもあれはわかる。かなり強い。
「おう、お前よくも俺の部下をやってくれたな。覚悟は出来てんのか?」
徹は鑑定した。
【 名 前 】 ジャッカル
【 種 族 】 人間
【 年 齢 】 55
【 称 号 】 盗賊のかしら・連続殺人者
【 レベル 】 57
【 H P 】 1000/1000
【 M P 】 30/30
【 魔 攻 】 40
【 物 攻 】 900
【 魔 防 】 900
【 物 防 】 900
【 SPD 】 400
【 スキル 】 斧技(中)
「(さっきまでのやつらと比べ物にならないな)」
「だんまりか。いいだろう。お前には、今から死んでもらうが、楽に死ねると思うな。それぞれの腕・足を切り取った後、じっくりと苦しむ姿を見てから殺してやる。ふん!!」
盗賊のかしらは、持っていた、斧を振り上げ徹に対して振り下ろしてきた。やっぱり、900の物理攻撃力。なかなか早い。正直、徹には止まって見えるが、それでも子分たちと比べれば大きな差だ。
徹は女の子を抱きかかえながら、その斧をジャンプで避け、後ろ側へ着地した。
「子供がいるのにあぶないじゃねーか」
「っふ。よく俺の斧をよけられたな。よけられたのは何年ぶりか。以前、シルバー級冒険者を殺ったことがあったがそれ以来か。へっ。お前強いな。どうだ俺たちとこないか。飯は腹いっぱい食えるぜ。やりたい放題だ。」
「ふざけるな!」
「そりゃ残念だ。じゃ死ね、ふん!!ふん!」
徹は盗賊のかしらの攻撃をよけ、頭の両肩に向けて突き2発繰り出し、最後に後頭部に蹴りをいれた。
「ぐぁ!」
盗賊の頭は倒れて、気を失った。
徹は、地面に着地し、近くで座り込んでいた女の子に声をかけた。
「立てるか」
「はい、ありがとうございます。たてまひゅ」
「手を貸せ(今、噛んだよね)」
「はい」
徹は、女の子をつかみ立ち上がらせ、村の隅へ隠れさせた。
その後、徹は、村の中に残っていた盗賊たちをすべて打倒し、村の混乱を収拾した。