転移・狩り
獲物を狩ります。
「ここはどこだ?」
徹は、森の中にいた。
「えーっと、到着地点、森!!ええええ!ってか裸。どうしよう。。。そういや体の大きさ違うな。180センチぐらい?もしかしてやっぱりイケメンになっているのか??まぁ、なんか先に着るものないかな?」
徹は、辺りを見渡した。
しかし。木しかなかった。
「えーっとどうしよう。これじゃ、はっ〇隊見たいになってしまいそう。いや、それはダメだろ。」
そんな、意味のない、独り言を言っているうちに、徹はあることを思い出した。
「女神にインベントリのスキルをもらったけれども、何か入ってないかな?? ええーっと、インベントリーオープン」
すると、目の前に半透明な画面が表示された。
「おおお、開いた」
中を見てみると、靴や下着やズボンに革の鎧一式などが入っていた。
「おおお、あったあった女神様ありがとう!どうせなら着せて転移してくれたらよかったのに。いや、感謝感謝。」
そんな独り言を言いながら、徹は、洋服や鎧等を着終わった。
洋服や鎧等を着て、一安心した徹は、当たりを見渡し危険がないか確認し始めた。
「大体、モンスターがいると思ったんだけどいないようだな」
徹があたりを警戒したが特に危険はなかった。
「まぁ大丈夫だったか。そういや、自分の能力を確認していなかったな」
徹が、女神からもらったチートの能力を確認すべく、ステータスを確認することにした。
「ステータスオープン」
すると、目の前に半透明な画面が表示された。
「おおお、開いた」
徹が画面を見ると下記のような記載がされていた。
【 名 前 】 タナカ トオル
【 種 族 】人間・半fdsrtrqwm、
【 年 齢 】 16
【 称 号 】 転移者
【 レベル 】 1
【 H P 】 10000
【 M P 】 20000
【 魔 攻 】 2000
【 物 攻 】 2000
【 魔 防 】 2000
【 物 防 】 2000
【 SPD 】 2000
【 スキル 】 成長補正(深淵級)、魔法適正(超級)、鑑定(中)、インベントリ(中)
【 ※※※ 】 女神のslkljflqwplppmb
「おおお!でたでた!なんかわからないけど、このステータスはいいのか悪いのかわからないな。一様、お願いしたことは、ついているみたいだな。しかし、一部、うまく表示されていないところがあるな。せっかくだから鑑定で内容を見ていくか。」
【 名 前 】 タナカ トオル
説明:名前です。
【 種 族 】人間・半fdsrtrqwm、
説明:種族です。
【 年 齢 】 16
説明:年齢です。
【 称 号 】 転移者
説明:称号です。称号の中には、ステータスやスキル等に影響を与えることがあります。
①転移者 異世界の貢献者。女神に愛されしもの。
②半fdsrtrqwm、 fskkfstywqkdslfjk
【 レベル 】 1
説明:レベルです。戦闘や訓練などで経験値を回収し上昇していきます。ステータスにも影響します。
【 H P 】 10000
説明:ヒットポイントです。体力を指します。
【 M P 】 20000
説明:マジックポイントです。魔法の使用するための根源となります。
【 魔 攻 】 2000
説明:魔法での攻撃力を指します。
【 物 攻 】 2000
説明:物理攻撃での攻撃力を指します。
【 魔 防 】 2000
説明:魔法に対する防御力を指します。
【 物 防 】 2000
説明:物理攻撃に対する防御力をさします。
【 SPD 】 2000
説明:敏捷性を指します。
【 スキル 】
説明:対象者が持っている特殊技能を指します。
①成長補正(深淵級) 取得者のステータスやスキルなどあらゆる能力に関する成長補正がかかります。なお、配下・奴隷・眷属等の取得者と縁で結ばれたものに対しても影響が出ます。
②魔法適正(超級) 魔法に対する習得度や攻撃力などに関係します。
③鑑定(中) 見ようとしたものの能力や価値などがわかります。
④インベントリ(中) 物質を異空間へ格納できます。現在、25㎥
【 ※※※ 】 女神のslkljflqwplppmb
説明:fspdkkpfsxdtywpqqkdslfpjk
「なるほどね。これはチートのにおいがプンプンするね。女神様ありがとう!!
これから、この異世界を楽しんでいくよ。しかし、中には、読めないところがあるけどこれは何なのかな?気になるな。鑑定!鑑定!」
徹は、この後、15分ぐらい粘ってみたが、どうしても鑑定できなかったので、鑑定をあきらめて、水と食料を確保することにした。
「早く人を探して、状況を把握しないと。ただし、僕の知っている日本じゃないから慎重にならないといけないな。まず、水と食料探しか。移動するとなると更に危険が増えそうだな。慎重に進むか」
当たりを警戒して森を進んでいると、途端に
ピコーン
-徹は、気配察知(下)を覚えた-
徹の頭の中に「ピコーン」と音が流れ、スキルを取得したことを知らせるアナウンスがあった。
「なんか。新しいスキルを覚えたな。あとスキルを取得するの早くないか。成長補正のおかげなのか?しかし、さっきより、感覚が研ぎ澄まされてきているな。あっちの方から川のせせらぎが聞こえるような気がする。行ってみるか。」
徹は、新しく覚えた気配察知の能力を使い、川のせせらぎがする方へ進んでいった。
すると、目の前に小さな川が見つかった。
「ほんとにあった!川だ。水流れている。これで一旦水の確保ができたな。今はあまりのどが渇いてないけど、今のうちに補給していたほうがいいな」
徹は、川に近づき、水を飲むことにした。
「見た感じきれいな水だな。飲んでも大丈夫かな」
徹が、手に水を汲もうとした瞬間、自分の顔が川に映った。
「めちゃイケメンやないかーい!これはあかんわー」
自分のイケメンっぷりに徹は驚き、思わず、エセ関西弁で感想が出てしまった。
(徹は、関西人ではありません)
映る姿は、キリッとした目元に鼻筋が通っていて形も綺麗で、引き締まった口元、顔の輪郭もシャープ。顔全体的にバランスが良い。髪の色は、おそらく、赤が少し入った茶色で髪は長い。瞳の色は、ブルーのようだ。
徹は、自分の顔を確認し、イケメンだったことに一安心して、引き続き、のどを潤すことにした。
「普通の水だな。これを何かにとっておきたいんだけど、水筒になるものがないな。あまり、喉が渇いた感じがないからいいんだけど。そういえば、あまり疲れもないな」
徹は、自分が半神半人であることを知らないため、わからないかったが、人間のころに比べ、空腹や睡眠や疲労などの通常の人間が必要なものや感じるものがあまり必要でない体、また、疲労等が蓄積しにくい体になっている。なお、まったく、必要ないわけではない。
一息ついた徹は、川辺に座り、次は食料を確保することにした。
「武器がないからな。この状況は少し危険だな。いくらチートがあるからと言って。今は、魔法も覚えていないし。戦えないかもしれないし。慎重に動物を探そう」
そういうと、徹は、茂みに身を潜め、川に水を飲みに来る小動物を狩ることにした。
ちなみに、素手で狩るのは難しいと思ったので、手ごろな石を拾ってきて手元に持っておき、木で槍を作ることにした。
「昔、こういう工作的なもの好きだったな。」
格闘すること、30分、木の先端を岩で削り、とがった木の槍をつくることに成功した。
「ちょっと、使えそうだな。木というのが残念だが、僕にしては上出来か」
徹は、満足したのか、木の槍を鑑定した。
木の槍+1(レア度★)
転移者田中徹が作った木の槍。使い勝手がよく、本人自慢の作品。
「まじ、鑑定できたよ。レア度★ってどうなのか?ちなみに+1ってなんだ?」
鑑定していると、
ピコーン
-徹は、武器作成の心得 を覚えた-
また、あのアナウンスがながれ、スキルを取得したことを知らせるアナウンスがあった。
「すごいな。武器作成の心得を得たけど、これすごいのかな」
武器を作ったこと、スキルを取得したことに満足した徹は、レア度や+のことは忘れ、茂みに隠れた獲物を狙うことにした。
ピコーン
-徹は、気配遮断(下) を覚えた-
徹は新しいスキルを取得したことに再度喜び、息を潜めて、獲物を待った。
息を殺して潜むこと、15分。
水辺に、小さなウサギが五匹きた。
「ウサギか、しかし、角があるな。小さいからあいつらを獲物にするか。そうだ、角に毒があったりしたら怖いから鑑定をっと」
ホーンラビット
【 レベル 】 6
【 H P 】 20
【 M P 】 20
【 魔 攻 】 0
【 物 攻 】 29
【 魔 防 】 20
【 物 防 】 20
【 SPD 】 89
【 スキル 】 なし
【 説 明 】森に棲む。小モンスター。食べるとおいしい。攻撃は、角を使ってくるので、角には注意。毒なし。
「毒ないのね」
毒のないことをしった。徹は、息を潜めてそっと近づいて行った。そして、一匹に対し、その槍を投げた。
ピコーン
-徹は、槍技(下) を覚えた-
その槍は、ホーンラビットに刺さり、獲物を確保することに成功した。
しかし、あまりに力を入れたせいか、刺さったあと、槍と槍が刺さったホーンラビットは、粉々になってしました。
「えええええ!なんでーー!」
徹は、その光景に驚き、力加減を間違ったことを悟った。
「異世界って地球と違う作りなんだろうな」
その後、飛び散った、ホーンラビットの仲間を見たほかのホーンラビットが一目散に逃げていった。
徹は、すかさず、持っていた石を投擲した
「やっ!」
徹の投擲した石は、見事に、ホーンラビットに命中したが、ホーンラビットははじけ飛んだ。高速の石にぶつかり、死んでしまったのである。
「くそー!むずかしー」
ピコーン
-徹は、投擲(下) を覚えた- また、アナウンスが流れた。
徹は、その後、もう一度、石を懐から取り出し、今度は慎重に投げた。
今度、投げた石は、ダル〇ッシュ投手並みの速さで飛んでいき、ホーンラビットにぶつかった。
今度は、きれいな形で獲物をとることがきた。
感覚を覚えたのか、スキルの取得をしたからなのか、徹にはわからなかったのだが、残りの2匹にも投石し見事に獲物を確保することができた。
「よっし食料確保ーー」
すると、
ピコーン
-徹は、レベルが3に上がった- また、アナウンスが流れた。
【 名 前 】 タナカ トオル
【 種 族 】人間・半fdsrtrqwm、
【 年 齢 】 16
【 称 号 】 転移者
【 レベル 】 3
【 H P 】 20000
【 M P 】 40000
【 魔 攻 】 8000
【 物 攻 】 6000
【 魔 防 】 6000
【 物 防 】 6000
【 SPD 】 6000
【 スキル 】 成長補正(深淵級)、魔法適正(超級)、鑑定(中)、インベントリ(中) 気配察知(下) 気配遮断(下) 武器作成の心得 槍技(下) 投擲(下)
【 ※※※ 】 女神のslkljflqwplppmb
「レベルが上がったよ。これどうなんだろう。さっきのウサギと比べたら半端ないぞ」
徹はうれしくなり、上機嫌である。いつまでのその余韻に浸っている場合じゃないと思ったので、徹は、先ほどのホーンラビットを食すことにした。
徹は、とれた獲物のうち、2匹をインベントリに格納し、1匹を目の前の地面においた。