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付与魔法使いの異世界旅  作者: シロハイド
3/6

第三話 親切な婆さん

「ハァ、ハァ」


息切れしながら森の中を走る。


さっき転んだところが痛い。


と、そこで森の木々が途切れた。


「!」


そこにあったのは、木で柱を作り、石を積み上げて

壁を作ってある簡素な家があった。


とてもでは無いが現代の家とは、大きくかけ離れている。


そんな家が沢山在り村のようだった。


「な、なんだこれ?」


確実に日本では無かった。


でもまだ外国とかそういう可能性がある。


俺は、村の中に入って行った。


村は殺風景で、村の中央にポツンと井戸が置いてあった。


「誰か!誰か居ますか!」


俺は怒鳴る。


すると1つの家の中から

明らかに魔女っぽい婆さんが出てきた。


「誰だい、そんなに大声を出すやつは...」


「人?人なのか?」


「どっからどう見ても人じゃないか。

どうしたんだいアンタ。」


「よ、良かった。聞きたい事が山ほどあるんだ」


「こんな老いぼれに聞くことなんてあるのかい?」


「良いから、良いから、頼むよ」


「はぁ。分かったよ。ついてきな」


婆さんは俺を家に招き入れた。


家の中は、中央にぽつんと机と椅子が置いてあって

奥の方に台所と本棚があった。


「それよりアンタ珍しい服だね。」


俺は自分の服を見る。


それもその筈だ、なんたって今の服はジャージだ、変に

決まっている。


「まあそんな事は良いんだ。

聞きたい事は山ほどあるが、まず此処はどこなんだ?」


「なんだそんな事も分からないのかい、

此処はグルス王国の端っこに在る小さな村だよ。」


「村の名前は無いのか?」


「名前は結構大きい村とか、町ぐらいにしか付いてないよ。」


「そう..か。」


少なくともグルス王国なんて聞いた事はない。


やっぱり異世界に来てしまったのか。


「他には、何かあるかい?」


そうだまだ聞きたい事はある。


「スキルって何なんだ?」


自分の持っているスキルの知識が間違っていないか、

一応確かめておくことにした。


「ああ、スキルってんのはその人が持つ

能力みたいなもんだな。アンタのはどんなやつなんだい?」


「俺のスキルは付与魔法エンチャント強化(超)だな」


「ふーん。強いのかね。」


付与魔法エンチャント強化なんてスキルあるんだから

魔法もあるんだろ?」


俺は婆さんの皮肉を、スルーしながら聞いた。


「それは流石に常識だろうよ...」


「そう...か」


呆れた口調で言う婆さんを見て此処が地球では

無い異世界だと改めて確信した。


「まあいい。何なら魔法の使い方教えてやろうか?」


「頼む。教えてくれ。」


「よし。そうと決まれば外へ行くよ。

中ですると危ないからね。」


俺は、婆さんに連れられて外へ行った。




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