第一話 突然の死
こんにちは、シロハイドと申します。
初めての投稿なので誤字 脱字 など
よく解らない所などもあるかと思いますが、
温かい目で見守ってもらえると幸いです。
これからよろしくお願いいたします。
夕方になりかけたころしんしんと雪が降る中、
先ほどコンビニで買った肉まんを持ちながら俺はトボトボ家に帰っている。
俺の名前は内村祐太、17歳だ。
中肉中背で特徴など無い。
自己主張はあまり激しくなく、
喧嘩などの争いが嫌いだ。
家は農家でそれなりに裕福だ。
顔は、悪くは無いがモテない。
まぁモテない理由は、分かる。
俺が2年前から引きこもっているからだ。
2年前に、受験に失敗してそれ以来
何をする意欲も湧いてこない。すること
といえばPCの前に張り付いてゲームか
食うか、寝る。
たまに、大好物の肉まんをコンビ二に、
買いに行くぐらいだ。
もう少し頑張っておけばなぁ。
今更後悔しても手遅れか。
何も気力が湧かない。
このまま無意味な日々を続けるのかなぁ。
雪が強くなってきて視界が悪くなってきた。
と、その時だった。
車がキキキキィィィと雪の上を滑りながら突っ込んできた。
ツルッツルッだ。事故るなよ?
だが、そんな思いは届かなかった。
まだ止まらない車。その先には、近づいてくる車に全く気が付いていない様子の
子供が、雪だるまを作り遊んでいた。
「おい!離れろ!」
だが、気づかない。久しぶりに喋ったので、
声があまり出ない。
「くそっ」
俺は走り出す。やばい。このままでは、あの子供が
轢かれる。そうなれば俺も寝覚めが悪くなる。
まだ車はかなり遠くにある。
たぶん大丈夫だ。
と、その時。ツルッと滑った。何がって?
俺がだよ。その勢いで子供を押し出す。
「わっ」
子供がフカフカの雪の中に転んだのを確認すると
もう目の前に車が迫ってきていた。
あ、やばいと、思った瞬間には、もう遅い。背中にすごい衝撃が来たと思ったら
2mぐらい吹っ飛ばされていた。
「かっ..がはっ」
口からすごい量の血が出る。
意識が朦朧としてくる。
「おじさん!おじさん!」
さっきの子供が近寄ってくる。
まだおじさんって歳じゃねぇよ
ああ。だんだん眠くなって..き..た..
意識が途切れる。
今日、内村祐太は事故死した。