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-女装男子と偽りの想い-  作者: 内田昇
女装男子と偽りの想い
11/20

第十一話「許してもらえるならば」

※急いで打ち込んだから展開や文が雑です。

「し…修次郎さん…!」

修次郎はもう一度拳を握り締め、今度は他のチンピラ達に向かって駆け始めた。

「ひいぃぃぃぃっ!!!!」

怯えたチンピラ達は楓から手を離し、リーダーの元に行くなり、バンに駆け寄って行くなりと、修次郎から離れようとする。解放された楓はひとまず木の陰に隠れた。

修次郎はまず、バンに向かっているチンピラ達を追い始めた。リーダーに駆け寄った者達は、リーダーの意識を戻そうと冬間近の川の水を大量にかけたり、叩いたりしている。当分逃げることは無いようで、後回しにした。

チンピラ達はバンからパイプやメリケンサックを手に取り、修次郎に向かっていく。最初にパイプを持って突進してきたチンピラは腹を殴られ、その際にパイプを奪われて、頭を叩かれた。「ポーン」といい音を鳴らされて地面に這いつくばって気絶した。

「さぁ来い…」

片手でパイプをチンピラ達に向けて言い放った。

チンピラ達は、一瞬怯んでから、修次郎に襲いかかった。

二人が割れたビールビンを片手に持ち走ってきて、修次郎は片足で回り、二人の腕を蹴り飛ばし、一発ずつ顔に拳を入れる。

一人がメリケンを両手に着用してかかってくると、修次郎はパンチを避け、腕を掴んで後ろに回って、折った。

更に一人、パイプを持っていた男が走ってきて、掴んでいた男をそいつに向かって投げた。二人は倒れて、下敷きになった方は気絶してしまった。

肘打ち、膝蹴り、腕を締めて折る、など、修次郎は様々な作法でチンピラ達を蹴散らしていった。楓はその光景を唖然とした表情で眺めていた。

すると、目が覚めて間もないリーダーが、石を両手に握りしめて修次郎に走っていた。ハッと我に返った楓は

「修次郎さん!!!後ろ__」


ゴスッ!!!


修次郎の後頭部に強い衝撃が走り、一瞬よろけた隙に、リーダーに太ももの背を蹴られ、

「死ねゴルァァァ!!!」

大きく振りかぶって待機させていた左腕が修次郎の右脳に近づいていく、

が、

修次郎の動きがピタッと止まり、右手でリーダーの左手を受け止めた。

「っ……!!」

「いてぇな…」

修次郎はゆっくりと顔を上げる。後頭部から流れた血が顔を覆っている。

左手を掴んだまま引っ張り、右肩にリーダーの左腕を置き、

折った。

「アアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

叫んだとたん、リーダーを車に向かって叩きつけた。リーダーは左手を押さえながら起き上がり、修次郎はパイプの頭をリーダーの額に当てる。

「いいか?二度と俺達の前に現れるな!!」

「わっ…わかった!!!わかったぁぁ!!!行くぞお前らぁぁ!!!」

チンピラは怯えた表情で立ち上がり、車に乗った。倒れていたチンピラ達も起き上がり、すぐに車に入っていった。車はわずかの間で発車してどこかへ去って行った。

「しゅ…修次郎さん!!」

木の陰から出てきた楓は修次郎に駆け寄って行く。

「血が…っ!!」

「え…あぁ、ほんとだ…」

楓はポケットから白いハンカチを取り出し、修次郎の顔に付いている血を拭う。

「…ありがとう…ございました…。喫茶店であんなことを言ったぼく__私を…」

「…別にもう気にしてないさ。」

「え?!」

「…君は、俺が君にしていたことを、許してくれるか?君を騙しながら付き合っていたなんてことを…」

「…大丈夫です!」

「…そうか…ありがとう…。

これからは、お互い”嘘をつくことなく”、普通の友達として過ごさないかい?」

「(__あ)

え…あの…」

「…どうしたの?」

「…本当に、嘘をつくことを望まないのでしたら、私の一番の秘密、知ってくれますか?」

「…あぁ!」



「僕、男なんです…。」



「……………へ?」

修次郎は目を丸くし、楓の体全体を凝視してまわる。

「い…いやいやいやいやッ!!!!ないないないないッ!!!!!君みたいなかわいい子が、男の子なわけなぁぁぁぁぁい!!!!」

修次郎は楓の股座にある”何か”を「むんず」と掴み、少し揉んだ。

「ひゃうっ!!!?」

「……間違いない、男に必ずの如く付いているアレが付いてる…。」

修次郎は楓の股座から手を離し、

「えっと…どういうことかな?」

「あの…初めて会ったあの日から女装を始めたんです…最初は乗る気じゃなかったんですけど…なんだか、その…“自分を変えてみたい”って思って…」

「……」

「それで、お姉ちゃんの古着を着てみたら、思ってた以上に似合ってて…そう思っていたら、あの公園でお姉ちゃんの遊びに付き合わされて…

…でも、そんなに後悔はしていないんです…」

「…?」

「あの日、あの場所に居なかったら…きっと修次郎さんに会うことはなかったんだろうなって…」

「…フッ…

俺のことをそんなに“大事な人”って思われてると、本当にうれしいよ、楓。」

「…あの…」

「ん…?」


「…こんな僕ですが、本当に友達になってくれますか?」

修次郎はニッコリと笑みを見せ、

「もちろんさ。

これからはもっと仲良くなろう。」

「は…はい!」



こうして、楓と修次郎は恋仲ではなく、友人として、これからの日々へと歩み始めていった。


※この後、「修次郎は良平や涼花に楓のことを話し、聞き入れた二人は楓と仲良くなっていく」っていう話があるのですが、省略させていただきます。(正直話の内容が思いつかない

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