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唐突に、  作者: 紅
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アルセルドの日記、2

相変わらず面白味の無い文章の塊だ、

それでも構わないのであれば読了を。

 魅力が欲しい、ただ人々に愛されたい。


 雨が降ると気が狂いそう、けれど。降り注ぐ陽射しは青白い僕には大敵だ、全く笑えない現状になげきたくなる、よ。


 努力無く得られるもの等、有りはしない。


 理解が及ばないわけではないけど。僕を生かし続ける可哀想な人も未だ居るのは事実だ。今日、明日尽きるかも知れない寿命に怯えて生きる僕はそれでも生者の端くれだ。生きているからこそ、怖い。『あした死のう、それがダメなら明後日だ』と無謀な事は冗談でも口に乗せ音に出来ない。幼少期は自分が滅されればと考えなくも無かったような気がするのに、今では常の病魔と死を何よりも恐れている。それに実際、今でも僕の存在が突然。消失すれば良いのにと、一瞬で何もかも跡形なく失われれば。(その欲望を禁じえない、)


 稀にそのひと(目の前の人間)の渇望する行動が透けて見えるときがあった、あまり嬉しいものではない。『従順に靡け』等、笑止。僕を勝手に気に入るのはそちらの都合だが、ただ頷くだけの恭順者に僕はなり得ない。楽だったのかも知れない、融通の利かない頑固さは一種の特有値ステータスだが。だからと言って、変にはみ出したいのではなかったから。僕も対応して理想が高くなるのは世の道理。要求をチラつかせるのなら、あちらも頷くべきなのだ。暗に明示する僕の条件けいやく

 何。僕の要求は易い、『僕よりも少し。ほんの少しだけ良心的で有れば』と唯それだけだったのだから…。善人でも、聖人君子でもない僕のちっぽけな良心を上回れば正直誰でもよかった。たしかに細かく追求すれば鋭利な文面が出来上がるが、それでは理想を体現とする人間は死んでしまう。(要は有り得ないと言うことだ…)


 よく弟に言われるよ『・・・は理想が高すぎる』と。一体何処が?と問いかけたいが、要求ばかり突きつける僕の買い物は決して安くないのだ。不条理を呑むか、よほど生まれ変わるぐらいに努めれば好条件の相手が見付かるだろうことは知っていた。


 だけど。僕は『努力』という言葉と別れ、『正義』に絶望し選択を間違えた。

 後悔のない人生を歩める人間の数は、世界に如何ほどだろうか?失敗を積み重ね成功に漕ぎ付ける雄雄しい人物は一体。彼らが一握りではないと確約できるすべは有るのか?勝利者を批判し、自ら蔑むことで前進することを拒む僕は本当に何らの価値も無に帰すのだ、



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