表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元暗部の英雄、再び暗躍する ~娘のために正体を隠して無双していたら有名になっちゃいました~  作者: 出雲大吉
第1章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/27

第016話 仕事


 仕事をしていくと、夕方になる。

 すると、メアリーが帰ってきた。


「たっだいまー! メアリーちゃんが帰還ー!」


 元気だなー。

 こいつのすごいところはずっとこのテンションのままなところ。


「おかえり。今日はどうだった?」

「薬草を採取したー。全然わかんないでやんの」


 それは俺もわからん。


「そういうのも勉強だ。シャーリーはどうだった?」

「シャーリー、すごいね。すごく強かった」


 ちゃんとそれがわかればいいか。


「迷惑をかけないようにしろよ」

「わかってるってー」

「明日も行くのか?」

「うんにゃ。明日は休み。家にいると思う」


 体力を使う冒険者はちゃんと休まないといけない。

 その辺もちゃんとしているな。


「そうか。アンジェラがクッキーを焼いてくれたから手を洗って食べていいぞ」

「おー! アンジェラちゃん、ありがとー!」

「いーえ」


 メアリーはテンションをさらに上げ、奥の住居スペースに入っていった。


「アンジェラ、頼むわ」

「ええ」


 アンジェラが見張りの重要性を説きにメアリーを追っていく。

 その後、少しだけ仕事をすると、店を閉め、3人でメアリーのお祝いをした。


 翌日、この日はメアリーも店を手伝ってくれ、3人で仕事をしていく。


「アンジェラちゃん、見て、見てー。アヒルさんの口からシャンプーが出るようにしてみたー」


 うん、メアリーも仕事を手伝ってくれている……


「うん。良いんじゃない? でも、お風呂に浮かばせるやつだし、いっそそういう容器を作ったら?」


 アンジェラは大人だな。


「よーし、わんちゃんの容器でも作ろうかな?」


 そんなのが売れるか?


「メアリー、ラシェルを散歩に連れていってやれ」

「あ、そうだ、そうだ。軍の牧場で走らせてくるー」


 メアリーが住居スペースに向かい、少しすると、店の窓から白馬に跨るメアリーが見えた。


「変なものばかり作るな、あいつ」

「お父さんに似たんじゃない?」


 センスは似なくて良かったのにな。


 俺達が仕事をしていくと、昼前にはメアリーが戻ってくる。


「ただいまー。エリックー、お客さんだよー」


 メアリーがそう言いながらアーヴィンと共に店に入ってきた。


「ん? アーヴィンか。どうした? また調整か?」

「いや、今日はそれじゃない。軍の人間として注文に来たんだ」


 あ、仕事だ。


「何だ?」

「お前、前に火を使わずに食いもんを温める道具を作ってなかったか?」

「これか? 持ち運び用コンロだな」


 前にアンジェラにも見せた新商品を見せる。


「それだ。水もお湯にできるって豪語してたろ」


 ちょっと前に2人で飲んだ時に自慢したな。


「豪語はしてないが、普通に沸かせるし、料理だってできるぞ」

「それを30ほど納品してくれ」


 30……いきなり?


「なんか軍事行動でも起こすのか?」

「んなわけねーだろ。単純に演習に行くからどんなもんかと思ったんだよ。飯っていうのは大事だからな」


 飯が大事なのはよくわかる。

 マジで士気に関わるのだ。


「お試しで30もか?」

「そんなもんだろ。良かったらもっと注文してやる」


 結構、大きい仕事だな。


「納期は? 部品やらを注文しないといけないからそこそこの時間はもらうぞ」

「ひと月でできねーか?」


 んー……部品を王都から取り寄せるからそれだけで1週間はかかる。

 その後に作り出すから……アンジェラもいるし、できないことはないな。


「できると思う」

「じゃあ、頼むわ。まあ、2、3個足りなくても困りはしねーから30個を目指す感じでいいぞ。いくらだ?」


 作ったばかりで値段設定をしてないんだよな。


「うーん……1個5万ミルドだな」

「たけーな」

「魔道具だし、そんなもんだ。安くできるが、その場合、大きさと重さが倍になる」

「小さいから行軍に持っていけるんだ。5万ミルドでいいからそのままで頼む」


 全員が全員、空間魔法を持ってないからな。

 使えるのは魔法使いだけだ。


「わかった。できたら持っていくわ」

「一部先払いはいるか?」


 物を作る際に金がかかる場合は材料費を先に支払ってもらうことはある。


「いや、後払いでいい。それくらいの資金はある」

「わかった。じゃあ、頼むわ」


 アーヴィンがそう言って、帰っていった。


「店長、良い仕事じゃない?」


 アンジェラが興奮気味に聞いてくる。


「そう思う。やはり俺には発明の才能が……」


 記憶から掘り起こしただけだけど。


「てんちょー、すごーい!」


 はっはっは。


「よーし、メアリー、お使いに行ってくれ」


 そう言いながらメモに必要な部品を書いていく。


「ジェフ爺のとこ-?」


 この町にはホートリー総合商店という王都なんかの大きな町から色んなものを仕入れる店がある。

 そこには偏屈だが、子供には優しいと評判の店長のジェフ爺さんがいる。


「ああ。軍の注文だからなるべく早くって伝えてくれ」


 そう言って紙を渡す。


「りょーかい。じゃあ、行ってくるね」


 メアリーは元気いっぱいに店から出ていく。


「アンジェラ、俺は冒険者ギルドに行ってくる」


 魔石を仕入れないといけないので依頼をするのだ。


「私も行こうか?」

「もう昼だし、飯を作ってくれ」

「ああ、もうそんな時間か……」


 アンジェラが時計を見る。


「頼むわ。お前の飯が良い」


 俺もメアリーも得意じゃないのだ。


「そっか……じゃあ、作っておく」


 アンジェラがちょっと嬉しそうに住居スペースに向かったので俺も店を出て、ギルドに向かった。


お読み頂き、ありがとうございます。

この作品を『おもしろかった!』、『続きが気になる!』と思ってくださった方はブックマーク登録や↓の『☆☆☆☆☆』を『★★★★★』に評価して下さると執筆の励みになります。


よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【新作】
元暗部の英雄、再び暗躍する ~娘のために正体を隠して無双していたら有名になっちゃいました~

【新刊】
~漫画~
35歳独身山田、異世界村に理想のセカンドハウスを作りたい ~異世界と現実のいいとこどりライフ~(1)

~書籍~
左遷錬金術師の辺境暮らし 元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました(1)
左遷錬金術師の辺境暮らし 元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました(2)

【現在連載中の作品】
宮廷錬金術師の自由気ままな異世界旅 ~うっかりエリクサーを作ったら捕まりかけたので他国に逃げます~

その子供、伝説の剣聖につき (カクヨムネクスト)

週末のんびり異世界冒険譚 ~神様と楽しむ自由気ままな観光とグルメ旅行~

左遷錬金術師の辺境暮らし ~元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました~

バカと呪いと魔法学園 ~魔法を知らない最優の劣等生~

35歳独身山田、異世界村に理想のセカンドハウスを作りたい ~異世界と現実のいいとこどりライフ~

最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜

【漫画連載中】
その子供、伝説の剣聖につき
コミックグロウル

35歳独身山田、異世界村に理想のセカンドハウスを作りたい ~異世界と現実のいいとこどりライフ~
カドコミ
ニコニコ漫画

左遷錬金術師の辺境暮らし ~元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました~
ガンガンONLINE

最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜
カドコミ
ニコニコ漫画

【カクヨムサポーターリンク集】
https://x.gd/Sfaua
― 新着の感想 ―
>> 魔道具師フルフェイス・マスクマンはうつむかない 同じこと思ってる人いて草。この流れやと、パンツマン男爵爆誕しちゃう!!
チョロイン...
エリックさんナチュラルにアンジェラを溶かしまくってるけど、メアリー的にはアンジェラのことをどう思ってるんでしょうね。 幼馴染のお姉さんが義理のお母さんになるかもしれないとか、割とデリケートな感じの気…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ