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【連載エッセイ】宇宙人のひとりごと  作者: しいな ここみ


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名古屋ぐらい奇天烈な景観でもいいのに

今日思った、名古屋に対する勝手で一方的で失礼な期待

 中央道を名古屋方面に下りて行くと、街が見えはじめたあたりで、いつもへんな建物が目に入る。


 キノコみたいな形の、高い建物だ。

 何かはわからない。

 色は白っぽかったように思う。

 まるで宇宙人の建造物のようなというか、とても奇天烈な建物だ。

 チラリと見えて、すぐに他の建物の陰に隠れて、それからはもう二度と見えなくなる。


 それからは他の都市の景観とあまり変わり映えがしない。

 大都会名古屋だというのにたまに田園風景が広がったりするぐらいである。

 名古屋というと『見栄っ張り』とか『金のしゃちほこ』とか、なんというか、失礼な言い方かもしれないが『いい意味で悪趣味』という印象がある。つボイノリオ大先生がそれを象徴しているように思っている。


 私は南は熊本から東は仙台まで、日本を駆け巡る仕事をしている。

 しかし、どこの都市へ行っても『おんなじだなぁ』といつも思ってしまう。

 新潟の山間を通った時は『スキーの国やー!』『おコメのふるさとやぁー!』とか、まるで異国にでも来たかのような興奮を覚えたりもするのだが──

 都市部に入ると、自分の住んでいる町や、昔住んでいた大阪や神戸と似たような景色だと感じることが多い。


 どこへ行っても同じチェーン系列のお店が立ち並び、奇抜な建物とかその土地独特の景観とかはあまり見られない。

 むしろ自分の生まれ育った山陰にある、ほぼ直角に見える急な橋だとか、古い町並みのあちこちに妖怪の像が点在してるだとか、日本なのにハワイみたいにパームツリーが立ち並ぶ温泉とか、街中にどーん!と聳えるお菓子のお城だとか、走っても走っても延々と続く松林の向こうに見える砂浜だとか、他にもまだいっぱいあるぞ!なものが誇らしく思えてしまう。


 名古屋に期待したい。


 ぜひ、あのキノコみたいな奇天烈な建物ばかりで街を埋め尽くしてほしい。


 そういうのが似合うのが、名古屋だと勝手に思っている。


 もっと街の景観に面白さを!


 眠たい春の交通安全にもそれは役立つことと思う。



後日、明るい時間帯に確認したら、色は茶色っぽかったです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] キノコ? なんでしょうね(笑) もしかしたら有名な東山給水塔かもしれませんが、地理感覚がわからない(;^_^A
[良い点] きのこのような…?!!? 私はすぐ貧血になるので、遠出ができません。 なので、名古屋には行けなそうなのですが…それは何なんでしょうね!? ちょっと興味があります!! 人が住む所は、雰囲気…
[一言] 赤出汁味噌カツ! Win-Win road ♪
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