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『野良』とは何か

なぜか突然『野良』とは何なのかを考えてみたくなった。

『野良』の意味をを辞書で引いてみると、こうある。


1 野。野原。


2 田や畑。


 では『野良猫』とは野や野原、田や畑にいる猫のことであろうか?

 いや町の塀の上にもいるし、お寺の軒下にもいる。海の上の猫島にもいるし、どこにでもいる。



 Wikipediaにはもうひとつ、意味が記されている。


《「のら」とひらがな表記した時は、放蕩のこと。》


 また、こうも書かれてある。


《人に飼われていない愛玩動物が放浪していること、またはその動物。野良犬もしくは野良猫。》


《人に対しての揶揄でもあるが、「のら(放蕩者)」ではなく一匹狼のような意味の例えとして映画や小説の題名や表現として使われる。》


《ノラ・傭兵または野良オンラインゲーム - フリーで動くプレイヤー。リーダーに合わせた行動や要望に応える事ができる他からの助っ人。そのゲームにおいて一定の枠に属さず手助け役としてこなすゲーマー。無属プレイヤー。》


 なるほど人間に飼われている動物が、人間に飼われていないものを野良と言うのだな。

 日本ではまぁ、野良猫ぐらいしか見かけないが。

 野良犬は捕獲されてしまうし、野良フェレットや野良ハムスターは外では生きていけないのであろう。




 東南アジアのある国を旅行した時、野良犬くんがふつうに通行人に混じって歩いていたので少し驚いたことがある。

 わたしは子供の頃、犬に噛まれたことがあるので、さすがに怖かった。

 公園にリスがいたが、あれは『野良リス』とは言わないのだろう。スズメやカラスを『野良スズメ』『野良カラス』とは言わないように。愛玩動物のリスとは違う種類なのだ。ちなみに可愛がろうと近寄ったら『ヂイッ!』とめっちゃ威嚇された。

 ウサギは『野良ウサギ』ではなく『野ウサギ』だが、ミニウサギとは種類が違うのだろうか?




 さて何が言いたくてこのエッセイを書き始めたのか忘れてしまったが、確か人間のことだったと思う。

 Wikipediaにもあるように野良の人間というのもいるようだ。


《人に対しての揶揄でもあるが、「のら(放蕩者)」ではなく一匹狼のような意味の例えとして映画や小説の題名や表現として使われる。》


 揶揄ということはからかう言葉、つまり悪口なのであろう。

 しかし『一匹狼』というのは、どちらかといえば格好いい言葉だ。揶揄するのなら『ぼっち』とか言うであろう。


『野良の人間』というとなんだか格好いい感じしかしない。『野良仕事をする人間』とは明らかに意味が違う。『住所不定無職の人間』とも明らかに違う。


『自由な人間』『国家権力に頼らずとも自分でなんでもなんとか出来る力を持った人間』という印象を、わたしはこの言葉から受ける。


『野良』というのは少なくともフィクションに使われる場合には、格好いい言葉だという感じがする。



 よくわからないが。






 ちなみにわたしは『野良の宇宙人』ではない。


 しっかりこの国に飼われている。



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― 新着の感想 ―
 自己チュウかなと、思い悩んでいる今日この頃です。自分も野良猫のようなものかも知れないと思いました。まあ、悩んでも、明日になれば、スッキリしていると思うので、勝手な独り言でした。失礼します。
[一言]  そしたら、人間みんな、この国の治安維持や法制度に、多かれ少なかれ庇護されているので。 「ノラ」人間は、よほど特殊な状況にいなければ、存在感しませんね。
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