仕事帰りに車に轢かれかけました
まぁ、轢かれてやりませんでしたけどね
69時間ギッチギチに拘束された仕事が終わりました。
フェレットくんが部屋で待っている。
スーパーでパッと買い物してすぐに帰ってあげよう。
元気してるかな? ぐったりとかしてないよな?
心配で──
スーパーの駐車場を、つい、早足で歩きました。
慌てたり、気が焦っていたりする時って、不思議とそこに魔が入り込むものです。
タイミング良くというか悪くというか、出会い頭に魔が忍び寄ります。
車を運転している時は焦らないよう気をつけていますが、徒歩なのでちょっと油断していました。
私が車の角から早足で出ると、そこに黒いアルファードが勢いよく右折してきました。
私の身体との距離、およそ3センチ。
靴の先を踏まれるかと思うほどの近さでした。
私が止まらなければ、轢かれていました。
っていうか私がスマホ見ながら歩く人だったら、確実に轢かれてましたね。
私が睨むと、そのままの勢いであっという間に見えなくなりました。
さて問題です。
アルファードさんが一番『けしからん』ところはどこでしょう?
スピードを出していたこと?
確かに車も人も多い駐車場内で出すには少し速いとは思います。でもスピードメーター読みで30km/hも出てはいなかったように思います。
安全確認をしなかったこと?
確かに横断歩道の手前でした。でも一時停止する必要はありません。何かが飛び出してくるかもわからないカーブは気をつけなければなりませんが、でもちゃんと大回りで右折していれば何の問題もありませんでした。
ここまで言えばわかりましたよね?
そうです。
アルファードさんはとんでもないほどの『ショートカット右折』をしたのがけしからんのです。
自動車を運転していて、角を曲がる時の基本です。
『左折は左側を閉める』
『右折は大回りで曲がる』
左折の時は直進のバイク等が入り込まないように、左側のスペースを空けないのが安全です。
そして右折の時は、見晴らしをよくするために、右側を大きく空けて大回りをするのが安全です。
普段から、赤信号で停止している時に、見ていて思っていることがあります。
右折してくる車が、みんなショートカット気味。
センターラインが停止線の少し先まで伸びて切れているところでは、センターラインを踏まずに右折するのが正しい右折のしかたです。
そういうところで一体どれぐらいの車がセンターラインを踏んで右折してくるのか、数えたことがありました。
なんと、100%!
1台残らずセンターラインを踏んで右折してきました。
なぜセンターラインを踏むのか?
理由の一つは、そのほうが『距離が近いから』でしょう。
さっさと最短距離を通って右折してしまいたいのです。
もう一つの理由は『スピードの出すぎ』です。
しっかり減速して右折すべきところを減速しきれていないのです。
しかし、その癖がついていると、今日のアルファードさんみたいになります。
狭い横道に入る時にまでそんな最短距離を走っていたら、横道から出てきた車の鼻先をかすめることになります。タイミングが悪ければぶつかります。
曲がった先からちょうどのタイミングで出てきた何か(自転車かもしれない、原付バイクかもしれなち)と距離を空けるために、大回りをするのです。
左折の場合は逆に、やたらと大回りをする車が多いです。
おそらく車体感覚に自信がないのでしょう。
左側は運転席から遠いので、なるべく縁石などにぶつけないように、膨らんで左折される方が多いように思います。
逆ですよ。
左折で膨らむと、右から追い越そうとした車と接触することになります。
また、左側からすり抜けて行こうとしたバイクや自転車をひっかけることにもなります。
以前、前の車が右折専用車線に入ったのでその左を通過しようとしたら、ノーウィンカー急ハンドルで左折した車を見たことがあります。
罠ですか? ギロチン攻撃ですか?
左側に隙間を空けておいて、そこに入り込んできたやつをブッタ斬るつもりなんですか?
膨らみ左折はショートカット右折以上に、とても危険です。
確かに膨らまないと曲がりきれないような超鋭角なカーブはありますが、そういうところは早めにウィンカーを出してゆっくり曲がればいいだけです。
直角カーブまで膨らんで曲がる必要はまったくないですし、ゆっくり曲がれば膨らんだほうがかえって曲がりにくいはずですよ。
車体の半分が角を通過する手前からゆっくりとハンドルを切れば、左側をぶつけるなんてことはありえません。
ショートカット右折も、膨らみ左折も、日頃やたらと多く見るので、この場をお借りして呼びかけたいです。
そんなに人が轢きたいのかー
轢かれてやろうかー
当たり屋になってほしいのかー
まぁ、怪我させられてたまるかなので
轢かれてやりませんけどね。




