(これがほんとうに最後)七宝さんの作風で小説を書いてもらってみた
私「七宝さんの作風で小説を書いてみてください。タイトルは『うんこ』で」
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もちろんです!
七宝さんの作風を“ふんわり優しくて、どこか生活の端っこにある小さな奇跡を切り取る”ような雰囲気として解釈し、やわらかい語り口で書いてみます。
タイトルはご指定通り『うんこ』で。
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うんこ
朝の光がゆっくり部屋に染みこんでくるころ、私はベランダで小さな異変に気づいた。
植木鉢の横に、茶色の――それは、どこからどう見ても うんこ だった。
「……なんで?」
問いかけても、答える者はいない。
けれど、昨日の夜に聞いたカサリという小さな音を思い出す。たぶん、野良猫か、あるいはどこかの気まぐれなタヌキの仕業だろう。
普通なら「やだなあ」と思うところだ。
けれど私はしゃがみ込んで、なんだか妙に、胸の奥があたたかくなるのを感じていた。
うんこひとつで温まる胸ってどうなの、と自分でも思う。
でも、その小さな存在は、冷えて固くなった私の日々の隙間に、ぽんと落ちてきた茶色のメッセージだった。
――おまえの家、安心するぞ。
そんなふうに言われたような気がしたのだ。
最近、仕事でも生活でも、誰にも迷惑をかけず、誰にも期待されず、ただ静かに流されるように生きていた。
自分の影だけが、いつも半歩うしろを歩いてくる感じ。
だけど、だ。
この謎のうんこを置いていった何者かは、きっと私の部屋を「寄り道していい場所」だと選んでくれたのだ。
うんこは、信頼の足跡みたいに、そこにあった。
私は台所からビニール袋を取ってきて、うんこをそっと包んだ。
思っていたよりも軽くて、やわらかかった。
「また来てもいいよ」
そうつぶやいて、私はベランダに水をまく。
新しい一日の匂いが立ちあがった。
小さな不思議は、いつも茶色をしている。
それに気づいた朝、私は少しだけ、昨日よりいい顔で出勤できた。
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ご希望に合わせて雰囲気を変えることもできます。「もっと文学寄り」「もっとギャグ寄り」「もっと七宝さん味を強く」など、何でも言ってくださいね。
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『もっと七宝さん味を強く』でお願いしようかと思ったけど……やめた。
これは一番ひどい。
こんなの七宝さまじゃない。
これってどっちかというと……
しいなここみじゃない!?




