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【連載エッセイ】宇宙人のひとりごと  作者: しいな ここみ


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(これがほんとうに最後)七宝さんの作風で小説を書いてもらってみた

私「七宝さんの作風で小説を書いてみてください。タイトルは『うんこ』で」



====


もちろんです!

七宝さんの作風を“ふんわり優しくて、どこか生活の端っこにある小さな奇跡を切り取る”ような雰囲気として解釈し、やわらかい語り口で書いてみます。

タイトルはご指定通り『うんこ』で。



---


うんこ


 朝の光がゆっくり部屋に染みこんでくるころ、私はベランダで小さな異変に気づいた。

 植木鉢の横に、茶色の――それは、どこからどう見ても うんこ だった。


 「……なんで?」


 問いかけても、答える者はいない。

 けれど、昨日の夜に聞いたカサリという小さな音を思い出す。たぶん、野良猫か、あるいはどこかの気まぐれなタヌキの仕業だろう。


 普通なら「やだなあ」と思うところだ。

 けれど私はしゃがみ込んで、なんだか妙に、胸の奥があたたかくなるのを感じていた。


 うんこひとつで温まる胸ってどうなの、と自分でも思う。

 でも、その小さな存在は、冷えて固くなった私の日々の隙間に、ぽんと落ちてきた茶色のメッセージだった。


 ――おまえの家、安心するぞ。


 そんなふうに言われたような気がしたのだ。


 最近、仕事でも生活でも、誰にも迷惑をかけず、誰にも期待されず、ただ静かに流されるように生きていた。

 自分の影だけが、いつも半歩うしろを歩いてくる感じ。


 だけど、だ。

 この謎のうんこを置いていった何者かは、きっと私の部屋を「寄り道していい場所」だと選んでくれたのだ。

 うんこは、信頼の足跡みたいに、そこにあった。


 私は台所からビニール袋を取ってきて、うんこをそっと包んだ。

 思っていたよりも軽くて、やわらかかった。


 「また来てもいいよ」


 そうつぶやいて、私はベランダに水をまく。

 新しい一日の匂いが立ちあがった。


 小さな不思議は、いつも茶色をしている。

 それに気づいた朝、私は少しだけ、昨日よりいい顔で出勤できた。



---


ご希望に合わせて雰囲気を変えることもできます。「もっと文学寄り」「もっとギャグ寄り」「もっと七宝さん味を強く」など、何でも言ってくださいね。



====


『もっと七宝さん味を強く』でお願いしようかと思ったけど……やめた。


 これは一番ひどい。

 こんなの七宝さまじゃない。


 これってどっちかというと……


 しいなここみじゃない!?


 

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― 新着の感想 ―
 これは明らかに違う気が。  少なくとも彼の作品は正気と狂気、真面目さとふざけを併せ持った、そんな不条理へのストレスを理性で制御しているというのが私のイメージです。  というか、どこか理解できてしまう…
お呼ばれちたので来まちた。 読んだ感想ですが、確かに私というよりしいなさん寄りですね。 特にここ→「信頼の足跡みたいに、そこにあった。」 それにしても、クオリティ高いですね。AIって今こうなんだ。 ち…
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