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【連載エッセイ】宇宙人のひとりごと  作者: しいな ここみ


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ご飯がススムおかずといえば、おでんだよね!

晩ごはんにおでん、しました

 おでん、しました。


 ところで『おでん』って、何?


『お田楽』の略かな? 田楽って何じゃらほい?


 まぁ、それは置いといて……




 おでんほどご飯がススムおかずはありませんよね?

 異論は認めません。


 今夜も三杯飯いきました。


 お腹は八分目にとどまらず十三分目です。


 アイスクリームもあるのに、ちょっと無理かも。




 なぜかまぼこや大根でこんなに白米が食えるのか?

 なぜ豆腐やこんにゃくでこんなにも飯が欲しくなるのか?

 私には永遠の謎です。





 父が贔屓にしているおでん屋さんがありました。

 今はもうないですが……。


 繁華街にあったそのお店は、いつも賑わっていて、なぜ潰れたのか私にはわかりません。

 女将さんが当時でもかなりのお歳だったので、後継ぎがいなかったとかなのでしょうか。


 従兄弟の兄ちゃんと父はいつもおでんの前にとろろ芋を頼んでいました。

「よくそんな鼻水みたいなものが食えるよな」と言いながら私と母はいつも鶏モツ煮でした。


 私は正直、いつもイカ串と焼売ぐらいしか好きなものがなかったので、そこへ行くのは嫌でした。

 何しろ小学生でしたので、ほとんど『飲み屋さん』だったそのお店には、ご飯を食べに行くという印象がありませんでした。



 でも、今となっては懐かしいんだよな。


 おじさんたちがお酒を飲みながら、楽しそうに騒いでいた、あの空気。


 女将さんが個性的な顔をしてらっしゃって、私にいつも「あら、いらっしゃい」と前屈みになってその笑顔を見せてくれたの、よく覚えています。


 おでんを煮る湯気が店中にもうもうと立ち込めていました。


 当時の私には食べられるものは少なかったけど、イカ串と焼売だけは好きで、何度もお代わりをしていました。


 そのお店の辛子味噌がまためちゃめちゃ好きで、子供の口には結構辛かったはずなのに、たっぷりつけて食べました。

 今、私が辛いもの大好きなのは、あのお店の辛子味噌から始まったのかもしれません。




 あのお店で、父も母も従兄弟の兄ちゃんも、ご飯は確か食べていませんでした。


 確か、私一人が「ご飯ください」と頼んでた。


 だって白ご飯なかったら、ほぼ鶏モツ煮とイカ串、焼売だけでお腹を満たさないといけなかったから。


 飲み物はオレンジジュース。




 あの頃好きじゃなかったものが今はこんなに大好き。


 飲み物は今ではビールに変わってしまったけど……


 今でもおでんをしたら必ず焼売は入れます。


 ご飯も必ず食べます。


 っていうかこれほどご飯がススムおかずはないって!


 異論は認めません。


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― 新着の感想 ―
あたしは、千葉人です(笑) で、しいなさんの『おでん』は、やはり『関東炊き』のようです。 本来の『関東のおでん』にはね、焼売も蒲鉾も、入らないんですよ。 あと、『汁を長期間(店によっては何年も)煮込…
[良い点] おでんでご飯だと……((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル お好み焼きはおかずという理屈ですね!! 恐ろしいのです……(;´Д`) どうやらローカルだと大人になってから知ったのですが、こ…
[一言]  まず、私は千葉人ではありません(笑)  私の地元では、おでんには味噌おでんというのがあって。  他からは、田楽だつっこみを受けるのですが。  煮物的な色と味のついたおでんだったり、湯豆腐…
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