ホラー書きとして致命的なこと
もうすぐ公式企画『夏のホラー』が始まります。
私も別ペンネーム『聞池 該』として参加する気マンマンなのですが──
人気のなろうホラー作品を読んでみて、感じたことがありました。
これって私の致命的欠点なんじゃね? と──
私は『怨念』とか『呪い』といったものに興味がありません。
っていうか、そういう感情がよくわかりません。
たとえば誰かにひどい仕打ちをされたとして──
定番ホラーなら死んでからその相手に対する恨みとか、無差別に発動する呪いとか、そういうものが産まれると思うんですが……
私──
「まぁ、いっか」で終わらせてしまうんです。
だからそういう怨念を抱いて死んだひとを登場させても──
優しいひとに拾われて幸せにさせてしまったり──
他のことに気をとられてどうでもよくさせてしまったり──
あんまり呪い殺したりしなさそうな、ひょうきんな幽霊さんにしてしまったりします。
大体、怨念を抱いた幽霊が出てくるようなものよりも、なんにも出てこないけど不気味な雰囲気ホラーとかのほうが好き。
ベタなやつよりなんだこれ? みたいなやつのほうが好き。
真面目に怖がらせるものよりも、あっはっはと笑えてしまうもののほうが好き。
そしてそれはたぶん、多くの読者さんが求めているものからは外れてる。
まぁ、いっか。
私は私のホラーを書くだけだ。