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【連載エッセイ】宇宙人のひとりごと  作者: しいな ここみ


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魂って何なのか、わかったかも?

 私にはわからない言葉がありました。



『魂』



 それって何なの? どんなもの?

 ずっとわからず、首をひねってました。

 とりあえず自分には魂、ないんだろうな──無節操だし……

 そう、思ってました。




 最近、ハマっているのが『ねぎ塩豚丼』というロックバンドです。

 女子高生四人組なのですが、出す音がとにかく本格的なのです。

 しかも女子高生らしい初々しさもあり、かわいさとカッコよさの両立してるところに中毒性があります。


 ギターボーカルのなおちゃんが、ただの高校生にしてはいくらなんでもかわいすぎることに疑問を抱いていました。

 調べたところ、やはりファッションモデルもやっていて、女優なんかもやっていて、CMに出演なんかもされている、芸能人のようでした。

 しかも子どもの頃からちびっこアイドルみたいな感じでやっていたひとらしいです。

 アンパンマンの歌とかなので、私は知らなかったけど、結構人気もあった様子……



 

 かわいいということは、アイドルをやるにおいてはプラスにしか働きませんが、ロックをやるにはマイナスに働きがちなものです。

『アイドルかよw』

『はいはい、かわいいねー』

 そんなふうに、軽く見られる要素になってしまうものです。


 でも、ねぎ塩豚丼の音は、もうどう聴いてもロックです。

 アイドルが片手間にやっている音楽とはまったく別次元のものです。

 なおちゃんはシャウトし、ギターもバリバリ弾いてます。

 何よりなおちゃんがただのアイドルだったら、あんな本格的なロックサウンドを演れるバンドメンバーが、なおちゃんを受け入れるとは思えません。なおちゃんが作詞作曲したものを、あれだけノリノリで演奏するとは思えません。

 

 とにかくロックが好きで、ロックがやりたい──

 そんな想いを、なおちゃんのみならず、全員の音から感じられてしまうんです。


 何より自分のキャリアを表に出さず、ひたすらロックすることだけに専念してらっしゃいます。


 これが……ロック・スピリット──


 魂を感じました。





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どんな経歴の持ち主でも どんな姿や表現方法を用いていたとしても 「何か伝えたいことがあり、真摯に音楽と向き合うことで それを一つの『曲』に込めて発信しようとしている」 それだけで最高にロックだし、…
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