いると思ってたひとがいなくて、いないと思ってたらいる
スーパーマーケットで買い物をしていて──
通路に誰か座り込んでいたので、避けてその横を通った。
子どもかな?
そう思って、通り過ぎてすぐに振り向くと──
いない……。
誰もいない……。
買い物を終えて──
スーパーマーケットの出口へ向かう。
夜遅いのでお客さんは少ない。
誰もいない自動ドアを──
潜ろうとしたらお兄さんがすぐ横にいて、体がぶつかった。
「あ……。す、すみません」
お兄さんはちっとも気にする様子もなく、こっちを見もせずに、店内へ入っていった。
コンビニで買い物をして──
自分の車へ向かって歩いていると、喫煙スペースに誰かいる。
目が合ったら怖いので、そっちを見ないようにして車に乗った。
車に乗るとほっとして、強気になる私。
窓から喫煙スペースのほうを見ると──
誰もいない……。
確かにおじさんがいて、タバコを吸う動きをしているのを視界の端に見たのに……。
車で見通しの悪い道から広い道に出る時──
右見て、左見て──
右見て、よし何も来てないな。まぁ、こんな遅い時間だし、車なんて……
パァーーー!!!
クラクションを鳴らされた。
私は既に本線に出てて、車体もまっすぐになってるんだから、たぶんその車の飛ばしすぎ。
でも、ひたすらまっすぐの道路を、左右しっかり確認して、何も来ないと思ってたのに……
疲れてるんだろうか?
ちなみに──
スーパーでレモン炭酸水を買って帰った。
今、それでハイボールを作って飲んでいる。
うわ……。この炭酸水、まずっ!
前にもまずいやつ買ったことあったけど、それと同じぐらいまずい。工事現場の黄色黒マークみたいなデザインのペットボトルのやつ。よく覚えてる。これはもう絶対に二度と買わないぞと決めたから。しかしあれと同じぐらいまずいのが他にも存在するなんて……。
これももう二度と買うまいと思って、ペットボトルのデザインを覚えとこうと思って、確認すると──
工事現場の黄色黒マークみたいなデザインだった。




