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おじさんも色々

 病院に行ってきました。



 診察を待っている間、おじさんが受付のお姉さんと話す声が聞こえました。


「あ……? ああ」

「おー、それでええで」

「あ? どーいうことや?」

「あー、オッケー、オッケー」


 ちょいワル親父みたいな感じ。

 見るとその通りの見た目の猫背のおじさんが、カウンターに腕を乗せてユラユラと全身を揺さぶってらっしゃいました。


 それからすぐ後──


 また別のおじさんが受付のお姉さんと話す声が聞こえてきました。


「はい……。はい……」

「それでお願いします」

「えっと……」

「……」


 見るとチェックのシャツを着た細身のおじさんでした。

 髪の薄さが自信の薄さみたいな……。

 とてももたついた動作で支払いを終えると、挙動不審な感じで出て行かれました。


 それからまたすぐ後──


 また受付のお姉さんとやり取りをするおじさんの声が聞こえました。


「うん。ありがとう」

「ありがとう、ありがとう」

「これは? どうしたらいいの?」

「ありがとう。わかりやすかった」


 ありがとう言いすぎ。

 でもありがとうに言いすぎることはないんだと言いたげ。

 色んなおじさんがいるもんだなぁ……。

 ただそう思ったというだけでした。




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― 新着の感想 ―
昔から「十人十色」とは申しますが、「おじさん」と一口に言っても色々と個性があるのですね。 少なくとも2人目と3人目のおじさんに関しては、私としては悪印象はなかったですね。
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