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【連載エッセイ】宇宙人のひとりごと  作者: しいな ここみ


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このひとの気持ちがわかりません

 この間のこと──


 新東名高速道路を大型トラックで走っていました。

 トラックは左側車線規制ですのでもちろん一番左側の車線です。


 1トントラックが前を走っていました。その前にはかなり離れて大型トラックが列になっていました。


 同じぐらいのペースなので私は1トントラックの後ろを走っていたのですが──


 だんだん、だんだんと、1トントラックの速度が落ちはじめました。


 車間距離が詰まったので、私は追い越すために真ん中車線に出ました。


 するとスピードが落ちてたことに気がついたのか、1トントラックがまたスピードを上げました。


 私は追い越すのをやめ、またその後ろに戻り、じわじわと車間距離が空くのに任せました。



 それから数分後── 


 またしても1トントラックのスピードが落ちはじめました。

 前には何もいないのに、今度はガタ落ちといっていいほどに速度低下したので、私はすぐさま追越しに出ました。

 新東名に急な登り坂はありません。ずっと平坦路です。それなのにそんなに急にスピードが落ちるということは、スマホでも見ているか、とにかく漫然運転だと思われるので、抜いておきたかったのです。


 私が横に並ぶと──


 1トントラックがスピードをあげ、並走状態になりました。


 ずーっと私の左側を並走していました。


「何のつもりやねん」とため息をつきながら、左ウィンカーを出してやりました。


 延々とウィンカーを食らわしてるうちに、また向こうのスピードが落ちてきたので、その前に車線変更すると──


 ハイビームを食らわされました。


 怒りを表現するように、何度も何度もハイビームで訴えてきました。


 無視してそのまま走っているうちに、いつの間にか遥か後方に消えていましたが……。



 大型トラックが追越しするなという意味なのか……


 自分のスピードがガタ落ちがしたことに気づいてなかったのか……


 どちらにしろ、あの運転手さんの気持ちがさっぱりわかりませんでした。


 なんで私は怒られたんだろう?


 わかる方、いますか?




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