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【連載エッセイ】宇宙人のひとりごと  作者: しいな ここみ


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動物には礼儀がある

 同居してるフェレットくん。

 彼は私の嫌がることを、安眠妨害を除いて一切しない。

 ……いや、考えたら結構する。

 私の足に前脚を乗せて、かまってほしい時はそれをバリバリと掘るように動かす。痛い!

 ただ、同じことを私が痛がるどころじゃ済まない場所──たとえば顔では絶対にしない。

 まぁ……躾けたからではあるが。ベビーの頃には鼻とかガブガブ噛まれてたが……。


 先代のフェレットくんはベビーの頃から私の嫌なことは理解してくれて、普段は絶対にしなかった。

 その代わり私に嫌なこと(シャンプーとか)をされると、復讐のように、わざと私の嫌がることをした。彼が私の布団の上でうんちをするのはそういう時に限られた。しかも私のほうを睨みつけるように見ながら、した。



 動物には礼儀があると常々感じる。

 猫の前でお寿司を食べていたら当然欲しがるが、うちの猫はもらえるまでは待った。まずは飼い主に食べさせて、自分の順番が来るのを待った。



 うちのフェレットくんは耳掃除が大嫌いだ。

 だけどぎゅっと目を瞑って、震えながら大人しくさせてくれる。

 その鋭い爪でひっかけば、あるいはその肉食獣の牙で噛みつけば簡単に逃れられるのに、せいぜい前脚の肉球で私の腕を押し、『やめて』とアピールするだけ。


 終わったらすぐに逃げ出すが、またすぐに戻って来る。


 私の顔を見つめながら、ペロペロペロと舌を出す。


 我慢したら大好きなミルクがもらえることを知っているのだ。


 ……礼儀というより、それか……。





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― 新着の感想 ―
しつけやな  (。・_・。)
動物の動画を見ていると、群れの中にはボスがいて、争う時にもやはりルールがあるようですし、 我々でいう“礼儀”のようなものは彼らも持っているんでしょうね。
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