さるかに合戦が令和から『さるかにばなし』に変わったって?!
さるかに合戦、ありましたよね?
今では『ない』という話を、ネットで知りました。
今は『さるかに合戦』ではなく、『さるかにばなし』というタイトルなんだとか……。
しかも内容まで改変されてるらしいです。
残酷な描写はなくなり、かにのお母さんはさるに柿を投げつけられて『死ぬ』のではなく、『気絶する』だけなのだとか。
かにの仲間になるのも私が知っているお話では『栗』『蜂』『臼』『牛糞』でしたが、今では『牛糞は汚い』ということで、『牛糞』の代わりに『昆布』となっているようです。
(ただ、地方によって、メンバーは色々とバリエーションがあるみたいですけど……。江戸時代は『昆布』だったらしいです)
そして何よりラストがハッピーエンドになるようです。
私が知ってるお話では確かさるがやっつけられる『ざまぁエンド』だったはずですが、今は最後にさるもみんなと仲良くなって柿を食べて終わる和気あいあいとしたハッピーなものなんだそうです。
私は『ハッピーエンドじゃなきゃダメ』という意見には反対なほうです。
どんなラストシーンでも、その物語に合ってればよしという立場です。
そしてこの令和のさるかに合戦の話をネットで知って、『ほらやっぱり! これだからハッピーエンドじゃなきゃダメなんて、おかしいんだよ!』と思いました。
毒の耐性をつけるには、毒を摂取するのがいいんですよね?
無菌室で育てられたような子は、毒どころかかわいい細菌にも殺されてしまう。
毒を摂取したからといって毒のような人間に育つわけではありません。
むしろ毒に強い、逞しい人間になるものと思います。
もちろん既に無菌室で育てられてしまった子に毒を押しつけるつもりはありませんが……
毒を摂取して育ってきた人間に『ハッピーエンドじゃなきゃダメ』と押しつけるのもやめてほしいです。
さるはかにのお母さんを殺して、しかもみんなの嫌われ者だったから、最後にかにさんたちからやっつけられるほうが……まぁそれもハッピーエンドの一種だよなとは思いますが、読む者をスカッとさせるように思います。
牛糞がダメというのもなんだか『臭いものに蓋』みたいなものを感じてしまいます。
何が言いたいかというと──
現代人って、毒に弱くなってない?
……いや、ネットを見れば昔は隠されてたようなグロ画像を見ることもできるので、ちょっと自信がなくなりましたが──
それに私は『さるかに合戦』でも『さるかにばなし』でもどっちでもべつにいいので──
結局いつのように何が言いたかったのかよくわからなくなりました。




