私の好きな邦画ベスト3
『大怪獣のあとしまつ』を観ました。
この映画、とにかく評判が悪いようなので、これを観てもし『面白い!』と思うようなら、自分はだいぶんズレてるんだろうな、やっぱり宇宙人なんだろうな、と思って。
逆にもし『つまらーん!』と思うようなら自分、捨てたもんじゃないぞ? みんなと感性おなじだぞ? と思って。
で、結果は──
最後まで観れませんでしたm(_ _;)m
いわゆるブラバ。
西田敏行さんが元々好きではないのですが、タイトル忘れたけど深津絵里さん主演の裁判映画の幽霊役はかなりよかったので、今回もそんなふうに期待を裏切ってくれるかな? と思ったら……
なんかオヤジギャグの洪水だったm(_ _;)m
昔は私、邦画に偏見もってました。
いかにも感動させたがり、いかにも泣かせたがり、そのくせストーリーの起伏がなくて、あるいはストーリーがベタすぎて、なんというか、とにかく映画はイギリスかスペイン!(←007 やデルトロのマニアではない)って思ってました。
ちなみにアメリカ映画の1割ぐらいは大好きです。9割はクソだと思ってます。
ちなみにですが、世界一の変態映画『ピンクフラミンゴ』はフランス映画だとてっきり思ってましたが、アメリカ映画だと知って、ちょっとアメリカを見直しました。でも犬の肛門からムリムリ出てくるウ◯コを主役の俳優さんがノーカットで食べるシーンをこの間食事中に思い出してしまってエライことになりました……。
さて、日本映画。
今でも多少、偏見はあるように思いますが──
昔よりはだいぶん好きになりました。
気に入った映画が何本か出来たためです。
では個人的邦画ベスト3を選んでみたいと思います。
・3位 赤い文化住宅の初子
原作の漫画は未読な上、正直ストーリーを覚えていませんが、とにかく場面場面が印象に残っています。
貧乏で暴力的な兄をもつ初子ちゃんの恋愛ストーリーで、最後は彼女が自分の足で歩き出す、みたいな感じだったように覚えています。
途中、登場人物が長いこと動かずなんにも言わないシーンがあって、あれが多くの人には不評だったようですが、私はとにかくあそこに引き込まれました。なんにも言わず、なんにもしない描写で、初子ちゃんの気持ちも彼氏の気持ちもリアルに表現しているように思いました。
お兄ちゃん暴力的だし、久々に帰ってきたお父さん死んじゃうしで、とても鬱になりそうな映画なのですが、観終わるととても爽やかなものが残るという、素晴らしい映画でした。おすすめはしません。
★2位 嫌われ松子の一生
『下妻物語』で有名ななんとか監督さんの作品ですが、私はこれしか観ていません。
CGを使ったリアリティのない背景が観ているあいだは嫌だったのですが、今では印象に残っています。
この作品のよかったところは、なんといっても、あそこに尽きます。はじめからずーっと主人公松子のモノローグで物語が語られるのですが、それが実は◯◯◯に送る◯◯の内容だったという、意外すぎる事実! これにやられました。観てないひとは何のことやらわからないだろうけど。
あと、松子に自分を重ねてしまいました。
まるで太宰治のように道化のように生き、好きな男に尽くしては逃げられ、やがてはバケモノみたいになって死んでいく松子の姿に、『ああ……これ、私だな』と。
そしてけっして松子にはならないぞ、と。
でも松子が愛しく思える、不思議な映画でした。
☆1位
……の、前に選外になったけど好きな映画をいくつか……
・貞子 vs 伽椰子
ジャパニーズ・ホラーといえば私はコレですね。
本家『リング』『呪怨』よりもコッチのほうが面白かったです。
ラストの恐怖のカタルシスが好き(*>_<*)ノ
・戦闘少女 血の鉄仮面伝説
・片腕マシンガール
・ゾンビアス
・電人ザボーガー
私の敬愛する井口昇さまの監督作品群です。うろ覚えなので西村喜廣さま、坂口拓さまのも混じってるかもしれませんがノリは同じなので……。
とにかくバカ、お下品、スプラッターと三拍子揃った私の大好物です。ただしあまりにも安っぽいので、ベスト3に入れるわけにはいきませんでした。
・冷たい熱帯魚
血が見たいならオススメです。
人間がただの透明な物体に見えてきます。
独善的なオヤジに抵抗を覚えながらも爽快感を同時に覚えるというドMな快感に目覚められます。
まぁ、悪趣味100%の映画です。
これが実話ベースだとは!Σ(゜Д゜)
血が見たくないひとはけっして見ないでください。
・借りぐらしのアリエッティ
なんか巷ではボロクソ言われてるらしいですが、私はジブリ作品の中では二番目に好きです。一番は『ナウシカ』、二番が『トトロ』。ちなみに人気の『千と千尋』『もののけ姫』は最下位タイです。
小人の視点がとにかくよかった!
・おおかみこどもの雨と雪
日本のアニメではこれが一番好きです。
人間社会に順応する雪ちゃんがソウちゃんの前で正体をさらす場面が忘れられないほどよかった!
反対に自然に還っていく雨くんも嫌いになれず、ふつうじゃないこどもたちを授かったお母さんの心情もビシビシ伝わってきました。
ちなみに『龍とそばかすの姫』はこのエッセイに書いたと思うけど、私のNGシーンが早々にあったので序盤でブラバしました。
・人形の住む家
東野圭吾さん原作の映画には好きなの多いです。他にも挙げたいのあったけど、タイトル忘れた……。
とても重たいけど、とてもラストに納得できて、何より物語の見せ方の素晴らしい映画でした。
ではそろそろ1位の発表へ行きましょう。
☆1位 七人の侍
古い映画です。
しかも長い映画です。
10年ぐらい前に観て、びっくりしました。
当時でももう50年以上前の映画だったと思いますが……
知ってる俳優さん、三船美佳さんのお父さんしかいなかったんですが……
とにかく度肝を抜かれるとはこういうことか……と。
三時間ぐらい?があっという間でした。
とにかくキャラクターがいいんですよ。
偉そうなリーダー、それにくっつく若いオシャレな侍……。
いかにも用心棒といった感じのプロフェッショナルな狼さん……。
そして三船敏郎さん演じる、実力は大したことないけど破天荒で一番人を惹きつける暴れん坊!
正直あとの3人は覚えてないんですが……(^o^;
仲間というよりは結構バラバラな七人の侍たちが、村を襲う盗賊……だったかな?の集団と戦う! その迫力と、七人の侍それぞれの結末にとにかく引き込まれました。
古い映画=つまらんという私の偏見を見事ぶち壊してくれたのが何よりよかったですね。
今観ても面白い昔の映画というのは、なかなかないように思います。
他にもあるのかな?
あったら教えてくださいm(_ _)m
まぁ……ほんとうは順位なんてつけたくないし、忘れてる映画もあるとは思いますが……
あえてベスト3を挙げてみましたよっ! と。




