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【連載エッセイ】宇宙人のひとりごと  作者: しいな ここみ


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意見は意見、人は人

 以前、親しい人と口論になったことがあります。

 というか、その人とはよく意見が食い違い、長々と口論をすることがあったのですが……


「あたし、こうこう言ったよね!?」

「それに対してはもう答えたはすだろ!」


「そういう考え方、あたし嫌い!」

「でもこういう考え方だってあるんだよ! わかれよ!」


「わかんない!」

「じゃあ、しょーがねーよ!」


 それ以上、お互いに言うことがなくなりました。

 その1秒後──


「ところでさ、今度あそこの公園行ってみん?」

「あー、あそこ、楽しそうだよな」


「行こうよ。あたしお弁当作る」

「よし。車の洗車しとくわ」




 口論しても、その1秒後には仲良しに戻りました。

 意見はしょっちゅう食い違うけど、そういうところだけは気が合うひとでした。




 私は頭を疑われることがたまにあります。

 物凄い言い合いをした相手と、その直後にでもニコニコと会話ができるんです。


 それは私が『意見は意見、人は人』と、その両者を別物と考えているからできるんだと思います。


 一人の人は色んなパーツから成り立っているものだと思っています。

 意見なんて変わるものだし、その人自身じゃない。

 自分にしても、じつは自分の意見に自信があるわけではなくて、ユラユラと揺らぎながらも口では強いことを言う。




 主にネットで、私の意見に反論をしたひとが、その後に「き、嫌わないでくださいね」と仰ることがあります。


 なんで嫌うの?


 意見は意見、人は人。関係ないのに?


 この世には色んな意見があり、そのひとの意見もそのひとつ、私の意見もそのひとつに過ぎません。


 たぶん、どちらが正解ということもありません。


 正解を決める必要もないんだろうなと思っています。





 私は結構、意見がコロコロ変わるほうです。


 無節操というか、どんな意見でもウンウンとうなずいてしまい、そっちのがよかったらそっちへ簡単に乗り換えてしまいます。




 うちのおじいちゃんが某新興宗教に入信しているのですが、それについても『それがおじいちゃんにとっての救いなんだな』と思うだけで、やめろとか言うつもりがありません。


「ここみよ。宇宙神さまの教えは感動的なのだ」とか語るおじいちゃんの話を、ふんふんとは聞けないけれど、バカらしいとは思いません。

 それもこの世にある数多くの意見のうちのひとつだと思うだけです。


 自分が宇宙人なので、宇宙神なんていないことは知っていますが、それをおじいちゃんが有り難いと思うのなら、宇宙神様万歳と心から思います。




 ただ、おじいちゃんがそれ()()を正しい意見だと世に広めようとするなら、私はそれを阻止するだろうと思います。


 色んな人がいて、色んな意見があるのが健全だと思います。


 ひとつの意見を『正しいこと』とする人が現れたら、私は全力でそれを潰しに行くつもりがあります。





 つもりがあるだけですけど(^.^;



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― 新着の感想 ―
[一言]  最終的には、他の人がどう考えててもどうでもいいやって、無関心か投げやりに近くなることもありますね。  でも、それが行動に出てしまうことだと、そうはいかないかも。  考え、だけなら、ねえ。
[良い点] 〉それは私が『意見は意見、人は人』と、その両者を別物と考えているからできるんだと思います。 m(_ _)m ありがとう。
[一言] 〉ひとつの意見を『正しいこと』とする人が現れたら、私は全力でそれを潰しに行くつもりがあります。 〉つもりがあるだけですけど(^.^; うん、まぁ、止めとけw
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