私はドMなのか
きらいな映画がありません。
観ていて『つまらんな〜』と感じたら、ギターを手に取って、遊びながらでも大抵最後まで観ます。
最後まで観てもつまらなかったらすぐに忘れます。
ゆえに私の『好き』の反対は『無関心』です。
虫がきらいです。
側に寄られただけで鳥肌がぞわります。
胸の奥から嫌悪感が食道をつたって口から出そうになります。
サム・ライミ監督の『スペル』に、主人公の女性の鼻の穴から蝿が入り込む場面がありました。
観ていて震えあがりました。
気がふれたみたいに「あは、あは……」とか笑い出してしまい、目が離せませんでした。
あまりのおぞましさに快感を覚えたのかもしれません。
好きです(*´ω`*)
台湾の歌姫、李佳薇さんの『煎熬(苦しみ)』という曲のMVは、私が知る限り、最もおぞましいミュージックビデオです。
部屋の中に腐った食べ物が散乱し、蛆虫がうじゅうじゅに湧いています。
部屋中を蝿が飛び回り、部屋主の女性がふらふらと歩き、素足でGさんを踏み潰します。
女性はまるでゾンビみたいな形相で、Gさんごと腐敗したピザを食べたりします。
初めて見た時、「うぎゃあああ……」と小さく声を漏らしながら、見とれました。
もう何回も観ています。
愛が苦しみに変わる様子を描いた歌詞には虫さんとか汚らしいものはまったく出てきません。曲も美しい名曲です。
苦しみに変わった愛を、虫だらけの腐ったような部屋で表現しているんだと思います。
そこに何度か回想として、AVばりのえっちシーンが挟まれます。あ、ちくびとかは出ませんが、男性の生尻がチラッと拝めます。
このえっちシーンが怖いのなんの……。
おどろおどろしい部屋での回想なので、しかも激しく女性が男性の首を締めたりしますので、ほとんどホラーです。
女性が最後に部屋も自分も綺麗にして、縁側でひとり西瓜を食べるのですが、ここがなんとも清々しい。それまでのおどろおどろしい場面があるからこそ、とっても綺麗なんです。
男性に捨てられた女性の、『生きていこう』という心の変化が見事に描かれていると思います。
綺麗なものを描くために、めっちゃ汚いものが必要だったんです。
好きなので何べんも繰り返し観ています(*´ω`*)
踏み潰されてぐっちゃぐちゃになるGさんだけはどうしても目を背けてしまいますが……。
でも好きです(*´ω`*)
ホラーや虫さんに限らず、過去の辛い思い出を想起させるようなものも、目を背けたくなります。
観てしまってから10日ぐらい立ち直れなかった映画、ありました。
でも好きです(*´ω`*)
二度と見ませんけど、★5をつけました。
なんの罪もない少女が殺されて、胸糞悪いオッサンがのうのうと生き残る映画もありました。
過去に観た映画の中で3本の指に入る名作だと思ってます。
やるせないの好きです(*´ω`*)
私はねこ、好きですが、可愛い子猫が悪者にまっぷたつにされて無惨に死ぬ映画、ありました。
映画じたいはあまり面白くなかったですが、あのシーンはずっと頭に残ってます。
大好きなものがゴミのようになるの好きです(*´ω`*)
うざいほど作り手の主張が強くて、『池田○作こそ神である』みたいな映画、観ました。
クソつまらなかったけど、脳内でいじってあげるのが面白かったです。
ツッコめる映画、好きです(*´ω`*)
ドMでしょうか?
それともサイコパス?




