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【連載エッセイ】宇宙人のひとりごと  作者: しいな ここみ


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ゴミが出せん!

 私の仕事は不規則だが、最近は次のようなパターンが多くなってきた。

 日曜日の朝に出発し、火曜日の昼に帰る。

 そのまますぐに出発し、木曜日の昼に帰る。

 そのまままたすぐに出発し、土曜日の昼に帰って一日休むパターン。

 日月火、火水木、木金土の3日1セットである。


 ここで困ったことが起きている。


 ゴミ出しの日は週に2回ある。

 月曜日と、木曜日である。

 月曜日の朝、私は仕事で遠いところにいる。ゴミが出せない。

 木曜日の昼に帰ると、ゴミは既に収集された後である。


 ゴミが、出せない。


 町内会長さんにちょうど道端でお会いしたので相談した。

「仕方がないよね。いいよ、日曜日にお出し」

 そう言ってくださり、ナンバーロックの番号を教えてもらった。



 日曜日の朝、ゴミ回収ステーションにゴミを持って行くと、近所のおばさんに見つかってしまった。


「ちょっとちょっと! アンタそんなことしていいと思ってんの? ゴミの日は明日だよ?」


 私は頭を下げ、

「仕事が長距離運転手なんです。今から出て、帰って来るのが火曜日になるんです。町内会長さんに相談したら、前日に出していいって……」


「またそんなことを言って! 騙されないわよ!」

 初対面のおばさんは私のことを犯罪者を見る目で見るのをやめなかった。

「みんな守ってるんだから、きちんと守りなさい! あなただけ特別なんてことは許されないんだからね!」


 今、私の部屋には生ゴミの袋が3袋溜まっている。



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― 新着の感想 ―
[一言]  おめえの出番だ、ナッくん!!
[良い点] 酷いー。 おばちゃんの家の前に生ゴミを不法投棄してやるーーーー!! 町内会長さんに一筆書いてもらってーーー。 ってさ、実際働きすぎだよー。 なんなのそのシフト! 長距離運転は例外ありとは…
[一言] 会社のゴミ置き場に出すのはアカンのかいね?
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