表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【連載エッセイ】宇宙人のひとりごと  作者: しいな ここみ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

173/490

私がルールが嫌いなわけ

 私はルールが嫌いです。


 スポーツの試合のルールはともかく、相撲選手は◯◯をしてはダメ、プロ野球に女性はダメ──


 会社で◯◯をしてはイカン、歩道を歩きながら◯◯したら罰金、道路交通はルール遵守……等々。


 もちろんルールには『社会の秩序を守るため』という、いい面もあることはわかっています。

 その一方で、ルールとは『人間は愚かであるということの証明』みたいにも思うんですね。

 この、後者のことが特に気になるので、私はルールが嫌いなんです。




 ルールがもしなかったら、人は簡単に人を殺すのでしょうか?


 ルールがなければ人間社会は混沌となって、誰もが自分のために、自分だけの得になるようなことをバンバンしはじめるのでしょうか?


 私は人間を信じたいんですけどね。




 でも、たとえば──


 SAのトイレの入口の床に矢印が描いてあること、よくありますよね。

 死角が多いのでコッツンコしてしまわない用にだと思います。

 私はコッツンコしないよう、あれを必ず守るのですが

 他に守ってる人を見た記憶がありません。

 あれはべつにルールではありません。破っても何の罰則もないですからね。

 でも、ちょっと考えたらわかるはずです。

 みんながあれに従っていれば、コッツンコは起こらないこと。

 みんなが従わないので私は死角に出る時には必ず手をサッと出して見せます。

 それにびっくりして避けてくれる方とよく遭遇します。

 車で夜間走る時のハイビームの要領です。

 ハイビームにも死角の対向車に自車の接近を知らせる役目がありますからね。

 でも、普段公道を走っていて、暗い山道でさえ夜間にハイビームで走ってらっしゃる車は一割もいません。

 ちなみにこちらはトイレの場合と違って『ルール』です。

『前照灯』『ヘッドランプ』とはハイビームのことです。一般的に『ロービーム』と呼ばれているものは『すれ違い前照灯』、対向車とすれ違う時に使うもので、基本的には車はハイビームで走行すべしとのルールがあります。もちろん対向車が眩しいのですれ違う時だけはローに落としますし、街中ではハイビームにする暇などないのが普通ですが。

 守らなければ『安全義務違反』となります。

 まぁ、おまわりさんは決してこれを捕まえませんが……。




 自分の頭で考えて、全体のために良いことが出来るなら、ルールなんていらないはずです。

『みんなやってるだろ』とゴミをポイ捨てする人や、ルールで縛られなければ自分だけの得のために悪いことをする人がいるからルールが必要もされるんだと思っています。


 そんなものは大っ嫌いです。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言]  はい、お勉強の時間です(読み飛ばし可)  刑法はもともと「自由な意思をもつ理性的な人間」(非決定論)を念頭につくられました。その人間が悪いことをするのだから「刑罰=非難」です。  そして…
[一言] 以前からいたけれど,ネット社会になってからは奇行の持ち主(多動の人などの障害者ではありません)は確実に増えていますね おかげで意味のわからんルールが増え続け「当たり前のことが当たり前にできる…
[良い点] 偏差値が高くて品行方正な生徒の多い名門校ほど、校則も緩くて生徒の自主性に委ねた自由な校風になっている事が多いと聞いた事がありますね。 その集団を構成する人間が自分を正しく律する事が出来る人…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ