私がルールが嫌いなわけ
私はルールが嫌いです。
スポーツの試合のルールはともかく、相撲選手は◯◯をしてはダメ、プロ野球に女性はダメ──
会社で◯◯をしてはイカン、歩道を歩きながら◯◯したら罰金、道路交通はルール遵守……等々。
もちろんルールには『社会の秩序を守るため』という、いい面もあることはわかっています。
その一方で、ルールとは『人間は愚かであるということの証明』みたいにも思うんですね。
この、後者のことが特に気になるので、私はルールが嫌いなんです。
ルールがもしなかったら、人は簡単に人を殺すのでしょうか?
ルールがなければ人間社会は混沌となって、誰もが自分のために、自分だけの得になるようなことをバンバンしはじめるのでしょうか?
私は人間を信じたいんですけどね。
でも、たとえば──
SAのトイレの入口の床に矢印が描いてあること、よくありますよね。
死角が多いのでコッツンコしてしまわない用にだと思います。
私はコッツンコしないよう、あれを必ず守るのですが
他に守ってる人を見た記憶がありません。
あれはべつにルールではありません。破っても何の罰則もないですからね。
でも、ちょっと考えたらわかるはずです。
みんながあれに従っていれば、コッツンコは起こらないこと。
みんなが従わないので私は死角に出る時には必ず手をサッと出して見せます。
それにびっくりして避けてくれる方とよく遭遇します。
車で夜間走る時のハイビームの要領です。
ハイビームにも死角の対向車に自車の接近を知らせる役目がありますからね。
でも、普段公道を走っていて、暗い山道でさえ夜間にハイビームで走ってらっしゃる車は一割もいません。
ちなみにこちらはトイレの場合と違って『ルール』です。
『前照灯』『ヘッドランプ』とはハイビームのことです。一般的に『ロービーム』と呼ばれているものは『すれ違い前照灯』、対向車とすれ違う時に使うもので、基本的には車はハイビームで走行すべしとのルールがあります。もちろん対向車が眩しいのですれ違う時だけはローに落としますし、街中ではハイビームにする暇などないのが普通ですが。
守らなければ『安全義務違反』となります。
まぁ、おまわりさんは決してこれを捕まえませんが……。
自分の頭で考えて、全体のために良いことが出来るなら、ルールなんていらないはずです。
『みんなやってるだろ』とゴミをポイ捨てする人や、ルールで縛られなければ自分だけの得のために悪いことをする人がいるからルールが必要もされるんだと思っています。
そんなものは大っ嫌いです。




