私が蛇が大丈夫な理由
蛇が嫌いな方、多いですよね?
安部公房様もエッセイの中で『蛇は人間とかけ離れた姿をしているから嫌われる』みたいなことを書いてらっしゃいました。
手足がなくて、細長い。
変温動物で、ウロコだらけ。
これだけで嫌われる要素じゅうぶんです。
でも、私は蛇は大丈夫。
好きとまでいえます。
家にヤマカガシ(弱いけど毒あり)が入ってきた時に、捕まえて外へ連れて行ってあげたこともあります。
頭を掴む時にドキドキしたのも、外へ運ぶ時に巻きつかれてゾクゾクしたのも、気持ちのいい思い出です。
とぐろを巻いてうんちみたいになってるやつ(マムシ)ともよく遭遇しましたが──
うちの犬が喧嘩をふっかけて返り討ちになってましたが(鼻に噛みつかれて血の噴水あげてた)、命に別状はありませんでした。
ホワイトスネイクというロックバンドありますが──
蛇って神秘的でカッコいいなあと思います。
私は白くて細長くて手足がほぼないほど短い動物と一緒に暮らしています。
フェレットくん。
こんなものを見慣れているから、私は蛇が苦手じゃないのかも?
そう思いましたが──
蛇とフェレットは似ても似つかないものでした。
蛇はもふもふしてないし、顔も可愛くないし、フェレットは舌がかわいくて、気持ちいい。
何よりフェレットくんと知り合う前から私は蛇が苦手でない人でした。
では、私はなぜ、蛇が大丈夫なのか?
蛇年生まれだからか?
顔が蛇に似ているからか?
存在的に蛇みたいに気持ち悪いやつだから、仲間意識をもってるのか?
いえいえ。
好きになるのに理由なんていらないというだけです。
恋って、そういうものでしょう?
恋とまではいえないかもしれないけど……。




