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【連載エッセイ】宇宙人のひとりごと  作者: しいな ここみ


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チャーハン

 明日から9連休の予定。


 うちの会社の場合、予定は未定だけれど……、何しよう。


 アルバイト募集のチラシがドアポストに入ってた。

 やってみようかな……と10分ほど考えたが、やめた。

 急に仕事が入るかもしれないし……。




 こうなったらトコトン休んでやろうじゃねーか。




 昨夜は家に帰らず、電子ジャーの中のごはんを一晩以上放置した。


 これは今日のお昼はチャーハンだな。


 私はチャーハンを作るために買い物には行かない。冷蔵庫の中にあるものだけで作る。

 ソーセージがある。冷凍のタマネギもある。

 卵がないのが寂しいが、仕方ない。




 私はチャーハンを作ることには自信がある。

 アルバイトで鉄鍋を豪快に振っていたこともある。

 しかし、業務用の厨房と、家庭のキッチンでは、チャーハンの作り方も変わる。




 業務用の厨房なら鉄の大きなオタマでごはんを潰し、鍋をガンガン振り、火の上に飯粒を踊らせる。


 家庭用のコンロは火力が弱い。これで同じことをしてもタマネギ臭くなるだけだ。


 フライパンをじゅうぶんに熱し、切ったソーセージと冷凍タマネギを同時に入れる。

 タマネギがほぐれたら、すぐに冷ごはん投入。


 ここで重要なのが、木ベラ。


 大きな木ベラで、ごはんを切るように混ぜる。

 厨房なら鉄のオタマで抑えつけるのだが、弱い火力で同じことをすれば糊みたいな粘り気が出てしまう。

 ただひたすらに、切る! 切る! 切る!


 適当にごはんに熱が通ったら、中華だしの素を入れ、一瞬放置。

 焦げ色がついたら混ぜ、塩胡椒で味を整える。

 最後にごはんを周りに避け、フライパンの真ん中に醤油を落とし、放置。

 醤油が焦げて液体じゃなくなる前に、混ぜ合わせて、完成。


 ほんとうは一番最後に卵を入れて、半熟になったら混ぜ混ぜするのだが、ないからには仕方ない。

 よくある黄金チャーハンは焼きたまごごはんみたいになるだけだと思うので、私はやらない。


 ごはんは切るように混ぜ、醤油を焦がして混ぜ合わせれば、飯粒パラパラの香ばしいチャーハンが出来上がる。




 出来上がったものは写真に撮らない。


『簡単・安上がり・美味しい』のみを追求しているので、見映えはちっともよくないからだ。


 しかし、食べると美味しいんだよ。


 醤油の濃さにばらつきがあって、見た目にも美味しそうなんだよ。少なくとも作ったやつからすれば。




 ごちそうさまでした。


 美味しかったけど──


 卵が欲しかった……。



出来ればごま油も欲しかったけど、切れてた(/_;)

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― 新着の感想 ―
[一言]  チャーハンつくると、油でべちょべちょになるか、焦げます。  食べると、それなりに美味しい。  めったにつくらないので、家庭科の調理実習気分。  こんどつくるときの参考にします。
感想一覧
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