読者とは『お客様』なのか?
読者って、どういうものですか?
『何』だと思いますか?
単に自分の書いたものを読んでくれるひと?
それとも自分がそのひとのために書きたいと思うひとのこと?
あるいは、自分の信者?
あるいは、お客様?
色々あるとは思いますけど──
なんとなくですけど、なろうでは『読者様のニーズに応えるものを書く』というのが主流なように感じています。
その場合、読者とはつまり『お客様』のこと?
お金を払ってくれるわけではないから、なんかその言い方はおかしいような気がするけど……
反応を支払ってくれるという意味ではそういえる。
『どんなひとに向けて書いているのかを想定する』のは大事なことだとよく言われているように思いますけど──
私は誰に向けて書いているんだろう?
少なくとも『お客様』ではない。
自分の書きたいことを書いて、何かを感じ取ってくれるひとが一人でもいればそれでいい。
そう、思っていました。
でも人間、欲が出るもので、そのうちたくさんポイントが欲しくなってきた。
それでどういうものが受け入れられるかマーケティングなんかして、お客様をたくさん集められるようなものを書こうとしはじめた。
流行りのジャンルは書く能力がないので、結局大盛況とかにはならなかった。
小説を書く原動力って、何だろう?
書いたものを褒められること?
褒められなくてもいいから自分の表現したいことがあるから書く?
わからないけど──
少なくとも今、私は読者さんを『お客様』だとは考えていません。




